嬉し泣きができて良かった
ゴールした後、トラックに座り込み、
安堵の涙を流した山本有真選手。
そこに、田中希実選手(New Balance)は手を差し伸べ、
森智香子選手は両手を頭にのせて、
彼女の健闘を称えました。
彼女が感じていた、その重圧に寄り添うように。
ここまで思い通りには来れなかった
6/29に新潟で行われた陸上日本選手権 女子5000m。
パリ日本代表選考も兼ねたこの大会、
世界ランキング上位につける山本有真選手は、
このレースで3位以内に入れば、
代表にほぼ内定という、
大事な試合となりました。
始まったレースは、すでに代表内定を
決めている田中選手が前半一人で飛び出し、
山本選手は第二集団中盤でペースをキープ。
後半に向けて徐々に順位をあげると、
ラスト1周で持ち前のスピードを活かしてスパート。
15分34秒64の2位で、フィニッシュしました。
大きなプレッシャーを感じながらも、
目標としていた、3位以内を獲得。
レース後、彼女は「嬉し泣きができて良かった」と話します。
「ペースの変動があると思うけど、落ち着いて自分のペースで行こうと監督からは言われていて、ずっと後ろの方を走っていました。そのおかげで気持ち的に余裕ができて、ラストも自分の行けるところで勝負ができました」
「今シーズンは全然うまくいかなくて、全然調子が上がらず、思い通りにはここまで来れませんでした。走り終われば、どんな結果だったとしても楽になれると思っていたので、ホッとしています」
大舞台で自己ベストを
今シーズン、なかなか調子が
上がらず苦しんでいた山本選手。
怪我から復帰して、4月には一度復調するも、
5月に貧血がわかり、5月後半からリスタート。
6月末の日本選手権まであまり時間がない中で、
順位へのこだわりが、自分の中にもありました。
「万が一、3番以内に入れなくても日本代表になれる可能性はあると理解していましたが、世界で戦うなら、日本で3番以内は獲っておきたい気持ちがあったので、それを実行できてよかったです」
本番までは、もう1か月足らず。
時間がない中でも最大限の準備をして挑みます。
「この日本選手権の10日前の3000mの練習が9分5秒で、すごく余裕を持って走れたことが自信に繋がりました。今後も同じように練習を積んで、今回はタイムが出なかったですが、本番では自己ベストを目指して頑張りたいと思います」
少しでも自信をつけて、一歩でも前へ。
山本選手のチャレンジは、パリへと続きます。
文・写真:守本和宏/ナノ・アソシエーション
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