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言葉はわたしの生きる術だから「書く」を仕事にするのだ。


#この仕事を選んだわけ  それは、

言葉はわたしの生きる術だから、である。

わたしのしごとは、Webライターだ。Webメディアに掲載するSEO記事やコラム、広告制作などを主に作成する物書きさんをしている。

言葉を扱う仕事は、楽しい。
人や企業、商品・サービスなど、あらゆるモノに宿っている想いを言語化する。それは未だカタチを成していないモノを言葉で模るということ。

想いを吸い取って、言葉で吐き出すひとときは、わたしにとって至福にも近い時間だ。

想いを宿した言葉が世の中に飛び出していって、たくさんの人々の心をポジティブに動かすことができたなら、わたしの心はそれだけでポカポカとしてしまう。

これからも言葉を通して、誰かを励ませる人になれたらいいなと思っている。

ただ、この仕事を選んだわけは「人や商品に込められた想いを世の中に伝えたい」だとか、「自分の言葉で誰かを幸せにしたい」という、キラキラとした理由ではない。

それらは結果的に生まれた副産物であって、わたしの仕事選びの根底にあるのは「生き方」だと思っているからだ。

わたしの生き方が、仕事選びに大きく影響している。

生き方とは、人生に対する態度であり、生き延びるための手段であり、価値観である。(と、わたしは思う。)

わたしはあらゆる態度と手段と価値観を都度変化させながら、いまを生きているわけだけれど、一つ幼少期から変わらないものがある。
それは「わたしは対面で話すよりも、文章で会話した方が自分らしく話せる」という価値観だ。

人間は支え合って生きていくものであり、さまざまな人との出会い・別れを繰り返して、成長する生き物だ。けれど、たくさんの人と混じり合うコミュニケーションツールは対面や電話による会話だけではないと思う。

手紙、ハガキ、LINE、チャットetc.
紙・Web問わず、筆談による会話も立派なコミュニケーションツールの一つだ。ちなみに、発話の代わりに行う手段、ではない。発話も筆談も、どちらも対等で人間にとって大事なコミュニケーションだと思っていることを伝えておく。

わたしは幼い頃から人見知りが強く、親近者であっても慣れるまでに半日は時間がかかった。話しかけられても頷くだけで精一杯だった。お話したい、だけれど、恥ずかしい。後者の気持ちが壁となって目の前に現れて、わたしは越える勇気も、壊す勇気も持てず、ただ指を咥えて眺めるしかできなかった。

保育園に通っていた時のことだ。わたしは双子のリナちゃんとリホちゃんが好きだった。二人は声を出さないわたしを不思議がることなく仲良くしてくれた。わたしは二人が大好きだった。

だけれど、それ以上に大勢に囲まれた保育園という空間がストレス極まりなかった。誰に虐められていたわけでもないけれど、話せない、伝えられないことによる周囲の大人から浴びせられる「他の子とは違う子」である空気感が、息苦しくて仕方なかった。そんなわたしを見かねた母親は、保育園を辞める選択を贈ってくれた。

ただ心残りだったのが、リナちゃんとリホちゃん。保育園を飛び出す前にリナちゃんとリホちゃんに一言、「ありがとう」と伝えたい。だけれど、話す勇気は出ない。

だから、手紙を書くことにした。

色鉛筆を握って、真っ白な画用紙に向かって、声を吐き出す。不思議なもので、心にある想いの丈が身体を伝って色鉛筆に伝わり、カラフルな先端がスラスラと想いを描き出した。

心に浮かんだ言葉を喉までせり上げ、震わせて、空気に乗せるのは、とてつもなく難しかったのに、紙の上に描くのは驚くほど簡単で、心地よくて、気持ちが良い。

この感覚は大人になった今でも、持ち続けている。もちろん成長するにつれて、初対面の相手でも発話できるようになったわけで、直接会話をする楽しさも知ったわけだけれど、やっぱり文章の方が伝えやすい。

社会人を経験するなかでテレアポもしたし、プレゼンもしたし、インタビューも何度もしたけれど、やっぱりやっぱり、わたしは紙やWebの上で会話をする方が、心穏やかな自分でいられて、人生が豊かになることを知った。

わたしは、わたしがわたしらしく、心地よく生きられるように、Webライターという仕事を選んだのだ。

「生き方」を主軸に選んだ仕事は、わたしを幸せにしてくれる。会社に振り回されず、自分を軸にして、大好きな言葉とともに毎日を過ごせている。

わたしは、たった一度きりの人生なのだから、もっと自己中心的に、自分の心地良さを大事に人生を構築しても良いと思うのだ。

心地良い生き方で選んだ仕事は結果的に、自分にしか生み出せない価値ある仕事になるはずだ、とも信じている。

わたしはこれからも、わたしらしく仕事を選んで生きていく。

by セカイハルカ
top画像:sassaさん(絵柄かわいすぎる!)
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