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家庭の東洋医学

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#江戸時代

『養生大意抄』の本文翻刻データPDF

『養生大意抄』の本文翻刻データPDF

個人的な学習のために翻刻した『養生大意抄』のデータをPDFにしました。多紀元悳による江戸後期の養生書で、「心」「飲食」「性」「起居」「鍼灸」「薬」などについて書かれています。

古い時代の健康本なので、今の医学的には妥当でない説もあるかもしれませんが、現代人にも役に立つ養生法もあると思いますので、ぜひご参考にしてください。

翻刻したのは本文のみで、序文は未翻刻です。序文は気が向いたら付け加えるか

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江戸の養生書に学ぶ、夏バテ予防のための夏の食べ方

江戸の養生書に学ぶ、夏バテ予防のための夏の食べ方

昔の人は、人体に害を与えるほどの暑さのことを、暑邪と呼んでいた。

暑邪に対処する身近な方法といえば、飲食によって体の熱をさますことが挙げられるだろう。ただ、やみくもに冷たいものばかりを取ると、かえって害になってしまう。

では、夏は冷たいものとどう付き合えばよいだろうか。今回は江戸時代の『養生大意抄』という養生書から、そのヒントを紹介しよう。

夏の飲食は冷たいものと温かいもののどちらがよいか?

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動くツボ - 家でお灸をする時に注意すべきこと -

動くツボ - 家でお灸をする時に注意すべきこと -

灸点という、鍼灸師にとっては馴染みの言葉がある。ツボにつける目印のことで、この目印である点にお灸をすえていく。

私が普段鍼灸師として仕事をする中で、灸点をつけるシーンといえば、患者さんへ自宅でのお灸指導をする時になる。灸点があると、ツボの場所が正確にとれなくても家でお灸ができる。

この灸点について、鍼灸師だけでなく、家でお灸をすえる皆さまにとっても注意するとよいことがあるので、以下に紹介する。

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