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家庭の東洋医学

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2019年7月の記事一覧

胃にやさしい食べる順序について

胃にやさしい食べる順序について

前回は胃をいたわる夏の食べ方について、江戸の養生書の『養生大意抄』から紹介した。今回も引き続き同書から、胃にやさしい食べる順序について紹介する。

汁物を先に飲むべし
【原文】
空腹なる時驟(あわて)てすぐに物を食すべからず。先(まづ)湯茶の類にても羹汁(にもののしる)抔のたぐひにても飲て、腹内をよくうるおして後に物を食すべし。凡飢過て食するときは、必味噌汁をとくと飲て後に飯を喫(くら)へば病を生

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江戸の養生書に学ぶ、夏バテ予防のための夏の食べ方

江戸の養生書に学ぶ、夏バテ予防のための夏の食べ方

昔の人は、人体に害を与えるほどの暑さのことを、暑邪と呼んでいた。

暑邪に対処する身近な方法といえば、飲食によって体の熱をさますことが挙げられるだろう。ただ、やみくもに冷たいものばかりを取ると、かえって害になってしまう。

では、夏は冷たいものとどう付き合えばよいだろうか。今回は江戸時代の『養生大意抄』という養生書から、そのヒントを紹介しよう。

夏の飲食は冷たいものと温かいもののどちらがよいか?

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動くツボ - 家でお灸をする時に注意すべきこと -

動くツボ - 家でお灸をする時に注意すべきこと -

灸点という、鍼灸師にとっては馴染みの言葉がある。ツボにつける目印のことで、この目印である点にお灸をすえていく。

私が普段鍼灸師として仕事をする中で、灸点をつけるシーンといえば、患者さんへ自宅でのお灸指導をする時になる。灸点があると、ツボの場所が正確にとれなくても家でお灸ができる。

この灸点について、鍼灸師だけでなく、家でお灸をすえる皆さまにとっても注意するとよいことがあるので、以下に紹介する。

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