SeiSeidayo

大学生です。 いろんな体験を書いていこうと思います。

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最近の記事

なぜ席を譲るのか?

とある土曜日に引越しがあり、大荷物を持って電車に乗車していた。 午後2時という絶妙に蒸し暑い夏の東京は、電車に乗ると突発的な冷気に襲われ、車内は少し肌寒いぐらいになる。 少しすると停車駅のホームからベビーカーに子供を乗せた妊婦さん、お婆さんと幼い少年の4人家族が自分の前に乗ってきた。 土曜日にどこか家族で出掛けた帰りなのか、子供たちが笑顔ではしゃいでおり見ていてすごく微笑ましかった。 しばらくすると電車が走り出したのだが、妊婦さんとその家族は車内で立ちっぱなしにさせられていた

    • 学生寮に全てを変えられた話

      寮に住むのは不安でいっぱいだった。初めての日本かつ初めての共同生活。この3年を終えて自分は心身共に大きく変化してたと思う。 結論から言うと、寮に住むのは大変おすすめです。 理由は沢山ありますが 1)設備が充実してる 2)様々な文化の人と出会う 3)生活に役立つスキルを身につけることができる などなど数えきれないぐらいです。 そんな寮生活で特に印象深かったエピソードを何個か紹介します❗️❗️ 1)ゼロから始めるラーメン制作 夏休みの期間、余暇を持て余した寮生は突発的に次

      • 「義理」ってなんだろう?『菊と刀』パート2

        前章で、日本人は受けた恩は必ず報いなければならないということが分かった。パート2では恩の細分化として「義理」という概念を分析していきたい。 バレンタインに義理チョコをもらったりあげたりした人はどれくらいいるだろうか?日本人は当然のように「義理」という単語を使うが、外国人に説明するときに「義理」という言葉をどう訳せばいいのか考えてみてほしい。 説明に困るのも当然である。ベネディクトによると、「義理」に相当する英語は存在しないのだ。さらに、義理という文化は日本人独特であり、こ

        • プレゼンテーションは朗読じゃない

          大学の期末課題にプレゼンテーションをすることがある。 今学期久しぶりに大教室でグループプレゼンテーションの時間があったが、正直聞きながら自分がなぜ教室に座っているかを疑問に思ってしまった。 私が発見した発表者のパターンを少しここで伝えたい。 まず、スマホ朗読。 ほとんどの人がスマホの画面に書いてあることを朗読している。 読み上げるのはいいのだが、なぜスマホを凝視して朗読をしているのだろうか。赤ん坊の頃の読み聞かせの方がよっぽど聞き心地がよかった。 次に、無差別ラジオ。 発

        なぜ席を譲るのか?

          「恩」という名の借金を負う日本人 『菊と刀』

          正直この本を手に取ったのはあまりにもかっこいいタイトルと著者の名前に惹かれたかである。 本書はアメリカの人類学者ルース・ベネディクトが日本の敗戦後に手掛けた 「日本人」の文化や歴史を如実に分析したエスノグラフィー(民族誌)である。この本の面白いところは著者が日本に訪れずに、在米の日本人へのインタビューや文献調査などを元に執筆されていることだ。 本来人類学者とフィールドワークは一蓮托生であり、調査者の鋭い視点からフィールドを普遍的に観察することで初めて民族誌は完成される。 に

          「恩」という名の借金を負う日本人 『菊と刀』

          Why ICU…?「ICU」のらくたんって?

          なぜみんな大学に行っているのだろうか? ふと頭に浮かんだ問いであった。 大学でよく耳にする言葉は私にとって疑問ばかりだ。 その中でもよく耳にするのは「らくたん」という言葉だ。意味は察する通り楽な単位の略語である。 私も入学当初は先輩たちから聞いた「らくたん」に目を輝かせ、楽な授業ばかりを履修してした。 興味は少しあった評価基準の厳しそうな授業は避け、所謂「らくたん」授業をたくさん履修してしまった。 履修してみた結果、とにかく楽だった。授業中は何も考えずパソコンを開いて好き

          Why ICU…?「ICU」のらくたんって?

          指宿(いぶすき)菜の花マラソンを走り切って

          なぜランナーは走っているのだろうか?28㎞地点を超えたときにふと頭に疑問が浮かんだ。  天気は快晴、照り付ける日光が皮膚に突き刺さり、毛穴という毛穴からぽつぽつと汗が噴き出ていた。両足はただ次の一歩を踏むために前へ進み、途方もない42.195kmという距離を詰めていく。  自分を狙う何かから逃げているわけでもない、追いかけるわけでもない、極度なマゾヒストでもないとすると、ランナーはなぜ走っているのだろうか。  28㎞を超えると体の節々から痛みを感じ、コース外には倒れているラ

          指宿(いぶすき)菜の花マラソンを走り切って