見出し画像

辛口ジョークが出るのは期待の表れ。ドジャース大谷選手がホームラン含む3安打猛打賞。指揮官は「まあまあだね(笑)」。期待がさらなる活躍の起爆剤に

試合後の辛口ジョークがさらなる期待の表れとなっている。ドジャースの大谷翔平選手(29)がオープン戦でホームランを含む3安打の猛打賞の活躍を見せた。試合後には指揮官のデーブ・ロバーツ監督が「まあまあだね(笑)」とジョークを飛ばし、大砲の活躍を絶賛。見る側の期待が高まっている。そして大谷選手も「一発」回答。大砲はまだまだ飛ばせる。

12日(日本時間13日)にアリゾナ州グレンデールで行われたジャイアンツとのオープン戦。大谷選手は2番指名打者で先発出場した。

六回の第4打席に大谷選手のバットが火を噴いた。2死一塁で打席に立つとカウント2-2からの5球目。外角のボールを強振すると、打球は高々とレフトへ伸びていき、芝生席へ落ちた。打球の飛距離は116.5mと、どでかいアーチとなった。

2月27日(日本時間28日)以来20打席ぶりとなる一発。今季のオープン戦で2号目となった。この打席、大谷選手はバットを一閃した後、打球の行方を見守った。ホームランと確信していたのだろう。

初回の第1打席でライト前へ弾き返し、三回一塁の打席ではセンター前に安打を放った。六回の一発を含めて、この日3安打の猛打賞の活躍だった。

これでオープン戦は19打数11安打。打率は5割7分9厘と絶好調だ。9打点、2本塁打とチャンスにも強い。

これだけ大谷選手が活躍すると、見る側の期待のレベルも上がっていく。試合後にロバーツ監督は、大谷選手の打撃を振り返り「まあまあの活躍だったね」と冗談を飛ばした。

もっともロバーツ監督の本音は「彼には驚かされっぱなし、どんどん集中力が研ぎ澄まされているように見える」と絶賛したコメントの方にある。

指揮官から軽口が飛び出るのも、大谷選手の好成績が見る側の期待を引き上げているからだろう。

期待はさらなる期待を生み出す。しかし大谷選手には過度のプレッシャーにならず、むしろさらなる活躍への起爆剤になっているように思えるのだ。

調整中心のオープン戦でこの活躍ならば、本気のレギュラーシーズンが始まれば、大谷選手はどんな成長曲線を描くのだろう。空恐ろしくなる。

大谷選手は13日(日本時間14日)のマリナーズ戦に出場予定。そして公式戦開幕シリーズが行われる韓国へと渡る。

大谷選手にとっては、「辛口ジョーク上等」だろう。それは期待の表れであるのだから。公式戦に入ってからも、大谷選手の大活躍に対しての指揮官の「まあまあだね(笑)」を聞き続けたい。大谷選手のバットには、軽口を叩かせるほどの希望が詰まっているのだ。

この記事が参加している募集

スキしてみて

野球が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?