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「関西の箱入り選手」藤浪投手がアスレチックスで評価急上昇。環境の変化が人を成長させた。シーズン開幕が待ち遠しい

阪神から海の向こう、米国へ渡った藤浪晋太郎選手(28)。「未完の大器」と言われた投手が新天地でキャンプ入りすると、目覚ましい投球を見せているのだ。「関西の箱入り選手」だった藤浪投手。環境の変化が奏功していると思える。シーズン開幕が楽しみになってきた。

現地15日(日本時間16日)にキャンプイン。すでに10日にはキャンプ施設のアリゾナ州入りして、ブルペンで投球を始めていたという。コーチらの前で、ストレートや変化球を披露し、精度の高さに絶賛の声が上がっているのだ。

プロ野球では阪神で10年在籍した藤浪投手。2013年のルーキーイヤーから3年連続二けた勝利を挙げながら、その後は伸び悩んでいた。プロ入り後3年で35勝をマーク。しかし、その後7年で22勝しか挙げられなかった。

中継ぎ投手へと配置転換されたり、1軍と2軍のエレベーターと行ったり来たり。ファンらの期待に「満額回答」を見せられずにいた。

2012年に大阪桐蔭高校で春夏連覇したエース。身長197センチの大型右腕が150キロ超のストレートを投げ込むピッチングは、高校野球ファンの度肝を抜いた。

大阪府堺市出身。高校は大阪桐蔭。そしてプロは阪神タイガース。すべて関西地区での生活だった。「関西の箱入り選手」と言ってもおかしくない。

プロ野球選手だけでなく、一般の人にも言えるが、同じエリアで生活し続けることは、どこか人生に新鮮味がなくなってくるのではないか。

阪神での伸び悩みは、技術的な要因もあるのだろうが、同じ環境で生活していたことも一因だったように思えるのだ。

住み慣れた関西エリアに身を置き続けることよりも、新天地で生活する道を選んだことは、藤浪投手に大きな刺激をもたらしたはずだ。

「全部が楽しみですね。失敗すること、間違うことも含めていい経験になると思っています」。28歳の右腕にとって、米国の生活もプラスに働くはずだ。

メジャーへの憧れを抱き、この日が来ることを待ち望んでいた。それがついに実現。藤浪投手の好投につながっているのだろう。

「関西の箱入り選手」が海を渡って、夢を叶えた。野球だけでなく、生活全般も含めて、一つ一つが新鮮に思えているのだろう。それが藤浪投手の好投に表れている。

関西を飛び出して、野球の本場で挑戦する藤浪投手。米国での実戦の「第一球」が楽しみだ。シーズン開幕が待ちきれない。

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