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メッツ・千賀投手がメジャー初登板初勝利。初回に大ピンチも最少失点で切り抜けた。「育成の星」がメジャーの星へ

海の向こう、米国へと渡った元ソフトバンクの千賀滉大投手(30)。メッツで開幕ローテーションの座をつかみ、メジャー初登板で初勝利を挙げた。日本では育成選手からのスタート。そこからめきめき力をつけ、日本球界のエース格となった後にメジャーの世界へ飛び込んだ。初マウンドでつかんだ初白星。「育成の星」がメジャーの星へ、幸先良い結果を残した。

千賀投手の代名詞とも言われる「お化けフォーク」を武器に、メジャーでどんなピッチングを見せてくれるのか。初登板から周囲の期待は高かった。

2日(日本時間3日)に行われたアウェーのマーリンズ戦。お化けとフォークをかたどったグラブをつけてマウンドに上がった千賀投手。第一球は160キロのストレート。名刺代わりの速球を投げ込んだ。

しかしメジャーの洗礼が待ち受けていた。先頭打者にヒットを許すと、次打者への暴投で走者の二進を許す。6球目をライトへ適時二塁打を打たれて、あっさり1点を許してしまった。

さらに2者連続四球を与えて、無死満塁の大ピンチ。もうどうにも止まらないと思わせる立ち上がりだった。

前日、アスレチックスでメジャー初登板を果たした藤浪晋太郎投手(28)も三回に突如崩れて、8失点でKOされた。

千賀投手にも厳しい結果が待ち受けているのか。「これがメジャーリーグ」と見せつけられてしまうのだろうか。

しかし千賀投手の修正力が光った。続く2者を伝家の宝刀「お化けフォーク」で連続の空振り三振。次打者にはスライダーでライトライナーに打ち取って、最少失点で初回のマウンドを切り抜けた。

初回にメッツが2点を挙げてくれていたので、リードを守ったまま。千賀投手は二回以降立ち直り、相手にホームを踏ませない。

5回3分の1を88球投げて、失点は初回の1点のみ。8三振を奪って、メジャー初登板初勝利をつかんだのだ。

威力抜群のストレートと落差の大きい「お化けフォーク」が、メジャーの舞台でも十分に通用することを証明した。

育成出身の千賀投手は日本の1軍マウンドで11年投げ通算87勝を挙げた。2019年にはノーヒットノーランの快挙を達成。翌年は最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の「投手三冠」にも輝いた。

日本球界のエース的存在が、メジャーでも圧倒的なピッチングを披露してほしい。その期待に応えたメジャー初登板となった。「育成の星」がメジャーの星へと突き進む第一歩。それを初勝利で飾った。

千賀投手の圧倒的なピッチング、これからも期待して見守っていきたい。

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