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月給22万円から5年102億円!メッツ千賀投手が誕生へ。「オバケフォーク!」が全米にきっと響き渡る

日本のプロ野球で最大の「アメリカンドリーム」だろう。ソフトバンクで育成選手からスタートした千賀滉大投手(29)が、海の向こう米国へ渡ることになった。行き先はニューヨーク・メッツだ。育成選手として出発した投手が、大リーグで投げることになる。伝家の宝刀「お化けフォーク」に、超一流の打者もキリキリ舞いさせられることだろう。

甲子園に出場経験のなかった千賀投手。ソフトバンクに育成ドラフト4位で入団した。当時の千賀投手は、まさかメジャーの道を歩むことになるとは、考えもしなかったのではないだろうか。

契約金はなく、支度金300万円、年俸270万円のスタート。月給換算で22万5000円。それがメッツとの契約で5年102億円に跳ね上がった。

それは千賀投手の華々しい成長の証しともいえるだろう。「育成出身初」という代名詞で、いくつもの快挙を成し遂げてきた。

最多勝、最多奪三振、最優秀防御率の「投手三冠」に輝いたのは2020年。前年にはロッテ相手にノーヒットノーランも達成している。当然、日本一にも輝いた。

最速164キロのストレートに、「お化けフォーク」とも言われる落差の激しいフォークボール。日本球界だけでなく、メジャーの超一流打者相手にも、クルクルと空振りを奪っていくだろう。

メジャーリークでは、実況のアナウンサーが日本語を使うケースが多々ある。「サンシン!」は今や当たり前。大谷翔平投手が三振を奪うと「ジャア~マタネ!」と叫ぶ実況もいる。

千賀投手の代名詞「お化けフォーク」も、普通に「オバケフォーク!」と言われるに違いないだろう。

メッツには、メジャー最高右腕のマックス・シャーザー投手(38)がいる。さらに今季投手2冠を達成し3度目のサイヤング賞に輝いたジャスティン・バーランダー投手(39)も加わる。そこに千賀投手も名を連ねる。この豪華さに目まいがしそうだ。

メッツは1969年と1986年の2度「世界一」になっている。いずれも奇跡的な頂上到達に「ミラクル・メッツ」と言われた。

これだけ豪華な投手陣がそろえば、37年ぶり3度目となる「ミラクル・メッツ」を達成することも十分にありえそうだ。

育成から出発した千賀投手は、日本の野球ファンに常に夢を見せ続けてくれた。「育成出身初の世界一投手」という新たな夢を見守りたい。

千賀投手よ、「オバケフォーク」で「ミラクル・メッツ」を実現してほしい!

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