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侍ジャパンの栗林投手が無念の離脱。栗山監督は「彼の野球人生のために決断」。このつらさをバネにチームはさらなる結束を!

侍ジャパンの守護神候補として期待されていた広島の栗林良吏投手(26)が無念のチーム離脱となった。腰の張りによるもの。今大会は1度も登板することがなかった。ここに来ての離脱は、選手にとってもチームにとってもつらいだろう。しかし、無念の思いをバネにして、チームのさらなる結束につなげてほしいと願うばかりだ。

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で準々決勝を控える日本。栗山英樹監督が声を詰まらせるシーンに無念の思いが伝わってきた。腰の張りによる栗林投手の離脱について、「場所が場所だけに無理させてはいけない」と語った。

栗林投手は2年前の東京五輪で絶対的守護神として、チーム最多の5試合に登板。防御率1.80で2勝3セーブ。胴上げ投手にもなった。日本の金メダル獲得に大きく貢献した右腕だった。

WBCでも期待されていた栗林投手だが、侍ジャパンの1次ラウンドで唯一マウンドに上がっていなかった。やはり腰の具合が良くなければ、無理に登板させることはできないだろう。

日本は今大会、1次ラウンドの全4試合で大量リードのまま終盤を迎えた。そのため、緊迫した場面で守護神を投入することがなく、誰を「最後の切り札」にするのか分からない。

栗林投手の離脱に伴い、オリックスの山﨑颯一郎投手(24)が加入することになった。最速160キロ右腕だ。

オリックスからは代表投手が4人となる。「中嶋監督には迷惑をかける。ジャパンのために決断をしてくれる。オリックスには感謝している」と栗山監督。昨季日本一となったオリックスだけに有力投手が多いのは明らかだ。とはいえ、これだけ侍ジャパンに協力してくれるオリックスに心から感謝していた。

栗林投手の離脱はつらいが、この悔しさをバネに、侍ジャパンがさらに結束してほしい。当初、参加が決まっていたカブスの鈴木誠也選手がわき腹を痛めて代表入りを辞退した例もある。

代わりに外野のレギュラーとして出場しているソフトバンクの近藤健介選手(29)は1次ラウンド4試合に先発し打率4割6分7厘と絶好調だ。侍ジャパンの準々決勝進出に大きく貢献した。鈴木選手の穴を見事にカバーしているのだ。

栗林投手の代わりとして入る山﨑投手も、侍ジャパンのサポート選手として7日の強化試合に登板していた。この試合では1回無失点と好投。この経験が、正規メンバーになっても大きな糧となるだろう。

侍ジャパンはあす16日に準々決勝でイタリアと対戦する。栗林投手離脱というつらさをバネにして、チームがさらにまとまり4強入りの原動力にしてほしい。

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