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チームの浮沈の鍵を握る左腕の復活劇。中日の35歳、大野投手が4月以来の今季2勝目。7回3失点の好投。昨春の左ひじ手術を経て「昇竜」の今季にかける

チームの浮沈の鍵を握るベテラン左腕の復活劇。中日の35歳、大野雄大投手が4月以来となる今季2勝目を挙げた。7回3失点でしっかりゲームを作った。昨春は左ひじ手術を受けている。辰年の今年、中日は「昇竜」とならなくてはいけない。4年ぶりのAクラス入りを狙うドラゴンズ。ベテランの左腕にチームの命運が託されている。

18日にホーム名古屋のバンテリンドームで行われた阪神戦。今季6度目の先発登板となる大野投手がマウンドに上がった。現在、リーグ5位の中日。Aクラス入りを果たすためには3位の阪神に負けるわけにはいかない。

大野投手は初回、いきなり先頭打者にヒットを許す。送りバントで走者を二塁に置くことに。そこからファールフライ。4番打者を見逃し三振に斬って取り、無失点で立ち上がりを切り抜けた。

二回は「ワン、ツー、スリー」の三者凡退に。三回に先取点を奪われるが、すぐさま味方打線が3点を奪って逆転してくれた。

四回にも大野投手は1点を奪われる。しかし最少失点で切り抜け、流れを相手に渡さない。その裏の攻撃では中日打線が4点を奪うビッグイニングを作った。7-2と大量リード。

大野投手と味方打線の歯車がかみ合っていた。大野投手が六回に1点を取られても、味方打線はすぐに1点を取り返す。

そして七回。大野投手は1死後、四球を与えるが、次打者をセカンドゴロの併殺に仕留めて、7回3失点の好投を見せた。今季最多となる110球を投げた。

チームは大野投手の活躍があってこそ、リーグの上位に上がれると信頼している。だからこそ、粘りのピッチングを見せる大野投手に打線が必死に援護したのだろう。

これで大野投手は今季2勝目を挙げた。4月3日以来となる。そしてホームのバンテリンドームでは通算50勝目の節目の白星となった。山本昌さん、川上憲伸さん、吉見一起さん以来4人目の快挙だ。

大野投手は2020年に11勝をマーク。最優秀防御率、最多奪三振の2冠に輝き、沢村賞を受賞している。この年、チームは3位に入り、クライマックスシリーズに進出した。

しかし2021年以降、大野投手の勝ち星は、7勝、8勝、0勝と低迷。チームも5位、6位、6位とBクラスに甘んじている。大野投手の活躍がチームの浮沈の鍵を握っているのだ。

今季はリーグ5位。3位とは7ゲーム差をつけられている。4年ぶりのAクラス復帰へ大野投手の活躍はマスト案件となっているのだ。

今年は辰年。ドラゴンズは「昇竜」とならなければならないだろう。今季は残り32試合。逆転のAクラス入りへ、ベテラン左腕に希望が託された。大野投手のさらなる活躍を見守りたい。

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