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最後まであきらめない。何が起こるか分からないから。2点を追う延長十一回2死走者なし。日本ハムが2連打で九死に一生を得る同点劇。ソフトバンクは白星するり

最後まで絶対にあきらめないことだ。何が起こるか分からないから。2点を追う日本ハムは延長十一回2死走者なしと絶体絶命のピンチに陥っていた。もう無理。そう考えてしまうものだが、ここから2連打で同点に追いついた。九死に一生を得る同点劇となった。一方のソフトバンクは白星がするりと逃げていった。「野球は2死から」。格言通りの熱戦だった。

17日に北海道で行われた日本ハム対ソフトバンク。上位チーム同士の戦いとあって、試合は九回を終えて2-2と決着がつかず、延長戦にもつれこんだ。

十一回表にソフトバンクが2点を勝ち越した。大きな、大きな2点。そして直後の守備で、守護神のオスナ投手をマウンドに送る必勝態勢に入った。

ワンアウト、ツーアウト。この回の先頭打者からアウトが積み重なって、2死走者なし。日本ハムは土俵際に追い込まれた。

追い詰められた側は、ここから、どう思うか。性格によって、分かれるだろう。「もう無理」「まだまだだ!」。前者は敗北を受け入れる。後者は最後まで粘りを見せる。

日本ハムはあきらめなかった。万波中正選手がライトへヒットを放つ。この粘りがチームにあとひと踏ん張りの力を与えた。

続いて打席に立ったのは4番マルティネス選手。初球だった。151キロのカットボールを一閃。打球はレフトスタンドに飛び込んだ。スタンドからは大歓声。九死に一生を得る同点劇となった。十二回でも決着がつかず、両者引き分けとなった。

引き分けという結末。敗色濃厚だった日本ハムにとっては、勝利に近いドロー。一方、勝利目前のソフトバンクにとっては白星がするりと逃げてしまった。引き分けでも、両者にとって意味合いの異なる結末だったと思われる。

たかが1試合の結果と言わないで。この日の結果が、後々のシーズンの行方を大きく左右するかもしれないのだから。

2022年のパリーグは、オリックスとソフトバンクが76勝65敗2分けと並んでレギュラー―シーズンを終えた。直接対決でオリックスが勝ち越していたため、ソフトバンクがリーグ優勝を逃す結果となった。

一つ一つの結果が積みかなさって、最終的な成績となる。最後まで粘りを見せた日本ハム。勝ちきれなかったソフトバンク。この日のドロー決着が、今季の終わりにどのような影響を与えるのか。

千里の道も一歩から。一日一日を大事に。そのためにも最後まであきらめてはいけない。何が起こるか分からないのだから。

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