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42歳1カ月。ソフトバンク和田投手がチームの歴代最年長勝利。侍ジャパンのメンバーも打撃で援護。チームは開幕5連勝

見た目には若く見えるソフトバンクの和田毅投手。実際は42歳1カ月の超ベテランだ。巧みな投球術で、今季初白星。チームの歴代最年長勝利をマークした。侍ジャパンメンバーによる打撃の援護も受けて、粘り強いピッチングで5回無失点。この投球を続ければ、記録はまだまだ更新できそうだ。

5日に大阪で行われたオリックス戦。ソフトバンクは開幕5連勝をかけての試合だった。昨季日本一のオリックスとの3連戦。前日に続いての白星を狙っていた。

この日の和田投手の勝因を挙げるなら、「調整力」が際立っていたということだろう。試合前でのブルペンでの投球は、あんまり良くなかったという。「今日どうなってしまうんだろう」と不安を抱えての先発マウンドだったという。

初回は三者凡退に抑えたものの。二回からは3イニング連続で走者を得点圏に置くピンチが続いた。特に三回、四回は無死一、二塁と相手にビッグイニングを作られかねない状況だった。

しかし、ベテランは揺るがない。粘り強いピッチングで走者を一人もホームへ還さなかった。圧巻だったのは四回。連続で空振り三振を奪った後に、続く打者も一塁ライナーに抑えた。悪いなりに抑え込む。いぶし銀の投球術が光った。

打線の援護も光った。特にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本の「世界一」奪還に貢献したメンバーが活躍した。

先頭の周東佑京選手が左中間二塁打で出塁。1死一、三塁から栗原隆矢選手が先制点となる中前適時打を放った。

二回には近藤健介選手が2死一、二塁からセンターへのタイムリーヒット。四回にも2死一、二塁から右翼線へ2点適時二塁打を放った。和田投手にとって、頼りがいのある侍ジャパンメンバーによる援護だった。

粘り強い和田投手のピッチングと、侍ジャパンメンバーの打の活躍。投打ががっちりかみ合って、チームの開幕5連勝を呼び込んだ。

和田投手の42歳1カ月での勝利。チーム歴代最年長勝利は、41歳9か月の今井雄太郎さん(阪急)の記録を抜くものだ。今井さんは完全試合を達成した「レジェンド」。和田投手は、チームの伝説を越えたのだ。

和田投手は試合後、「長くやらせてもらっているので、うれしいです」と語った。そして、その先も見据えている。「やっぱりね、優勝したいですし、日本一になりたいです」

開幕ダッシュに成功したソフトバンク。和田投手の好投、侍ジャパンメンバーらの好打が続けば、最終目標の現実味を帯びてくるだろう。

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