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思い描いたビジョンをかたちにする(7つの習慣)

今回の記事は「7つの習慣」シリーズ第7回です。

(前回の記事はこちら

前回と前々回の記事で第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」の内容を共有しました。

今回からは第3の習慣「最優先事項を優先する」についての内容をシェアしていきます。

では、始めていきましょう。


意志の力

第一の習慣「主体的である」を身につければ、「子どもの時に与えられたプログラムは間違っている。社会通念の鏡に映るプログラムも間違っている。他人の書いた脚本は生きない。自分で書き直す」と言えるようになります。


またすべてのものは二度つくられるという原則があるというお話もしました。


第一の創造は知的創造であり、第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」がこれに当てはまります。


第二の創造は物的創造であり、第一の創造で描いた設計図を実際に形にしていきます。


そして第3の習慣「最優先事項を優先する」がこの第二の創造である物的創造です。


第2の習慣で思い描いたビジョンをかたちあるものにしていきます。


わかりやすく言えば、第1の習慣と第2の習慣を日々の生活で実践する習慣ということです。


第1の習慣、第2の習慣で自分の人生はどうあるべきか、自分自身への究極の問いかけに対して真剣に考え、答えを見出したなら、今度はその答えにふさわしい生き方ができるように、自分自身を効果的にマネジメントする必要があります。


このセルフマネジメントの効果を最大化するには、僕たち人間のみが備えている意志という能力を活用することが大事になってきます。


意志とは、決断し選択する能力であり、決めたことに従って行動する能力です。


歴代の偉人たちがそうであったように、人間は信じられない困難も意志の力で乗り越えることができます。


ただ、効果的なセルフマネジメントというのは、一念発起してとてつもない努力をし、生涯に一度だけ何か華やかで大きなことを成し遂げればよいというものではありません。


そのような成功は長続きしませんからね。


日々のあらゆる決断と意志によって、自分をマネジメントする力が徐々についてくるんです。


そして、効果的なマネジメントとは、第3の習慣の名前にもある通り、最優先事項を優先することです。


「The Common Denominator of Success (成功者の共通点)」という本で著者のE・N・グレー氏はこんなことを言っています。

成功者たちの共通点は、成功していない人たちの嫌がることを実行に移す習慣を身につけているということである。彼らにしてみても、必ずしも好きでそれをやっているわけではないが、自らの嫌だという感情をその目的意識の強さに服従させているのだ

これはまさに第3の習慣のエッセンスと言えます。


感情を抑え、最優先事項を優先するには、目的意識と使命感が必要です。


優先する必要のない物事に「ノー」とはっきり言えるためには、あなたの中に燃えるような「イエス」がないといけません。


そして、あなた自身が何よりも大切にすべきことを自覚していなければいけません。


やりたくないと思っても実行する意志の力、その時どきの衝動や欲望ではなく、自分の価値観に従って行動する力も必要です。


強い意志をもち、自分を律して実行することが第3の習慣を実践する上で不可欠です。


自分の意志の弱さに悩みを持つ人は多くいます。


「よし、やるぞ!」と決めたことを全然続けられない。


ベストセラーの「夢を叶えるゾウ」でも神様ガネーシャは「人間の意志はとても弱い」と言っています。


実は、僕たちが毎日の生活の中で意志をどれくらい発揮できているかは、誠実さの度合いで測ることができます。


誠実さとは基本的には自分自身にどれだけ価値を置いているかということ。


つまりそれは、自分に約束しそれを守る能力、「言行一致」のこと。


自分を大切にし、自分を裏切らない。


もし、あなたが自分のことを意志の弱い人間と考えているのなら、それはあなたが自分自身に価値を置くことができていないということです。


Ted Talksで有名なブレネー・ブラウンさんは「幸福な人生を歩む人たちは自分には愛される価値があると信じている」と言っています。


同じようなことがここでも言えるのではないでしょうか。


僕は自分のことを「価値のある人間」だと思ってます。


いつからそう考えるようになったかは定かではないですが、多分カフェでのアルバイトを卒業した頃(2年前くらい)からかなと思ってます。


昨年、フィリピンで長期インターンをしていたとき、心の中では「自分は何かしらのかたちでこの会社に貢献できる」という確信に近いような思いがありました。


これを聞いて「驕りだ」という人もいるかもしれません。


確かに驕りかもしれません。


でも、この思いが支えになって、大きな意志が働いた実感はあります。


インターン中、近くの小学校でボランティアをすることになり、僕はこのイベントの担当者になりました。


企画や日程の決定、有志の呼びかけ、小学生の先生とのコミュニケーションなど、すべてが僕の責任です。


僕はゼロから何かを作り上げたり、企画をしたりするのが得意ではない(本当にこの企画でみんなは楽しんでくれるのだろうかっていう不安に駆られます笑)ので、正直しんどかったです。


ちょっとめんどくさいなぁと思うこともありました。


でも、リーダーシップを発揮する素晴らしい機会だったし、何より今まで経験したことのないことだったので、このイベントが僕の成長の一助になることは明らかでした。


僕自身の成長にも繋がるし、ちゃんと真剣に取り組んで無事に終わらせることができれば会社への貢献にも繋がる。


だから「やります」って言いました。


計2回やったんですが、成功と言えるくらいのものは達成できたかなと信じてます。


もちろん反省点もたくさんありましたけどね。笑


「自分には価値がある」と信じていたから、決めたことをやり切る強い意志を持つことができたのだと思います。


これは先ほど紹介したE・N・グレー氏の言葉を借りれば「自らの嫌だ(苦手)という感情をその目的意識の強さ(自分の成長)に服従させる」ことのできた貴重な経験でした。

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(最後列の中央よりやや右にいるのが僕。七夕が近かったので、みんなで短冊に願い事を書いたり、折り紙で飾りを作ったりしました。「好きな子と両思いになれますように」っていう願い事とかもあってめちゃくちゃかわいかったです笑)

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(帰国前最後の回でお手紙をくれたときの)


第3の習慣を実践するためには意志が必要です。


だからまずは「自分は何かしらのかたちで、ちゃんと貢献できる」と信じる。


まずは自分自身が価値ある存在であることを受け入れる。


そして、自分を大切にしてくださいね。


時間管理のマトリックス

さて、ここからは「優先順位をつけ、最優先事項から実行する」ためのツールを説明していきます。


下の図を見てください。

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僕たちは基本的に、これら4つの領域のどれかに時間を使っています。


表をみてわかる通り、活動を決める要因は、緊急度重要度の二つです。


緊急の活動とは、今すぐに取りかからなければならない活動です。


重要な活動はあなたのミッション、価値観、優先度の高い目標の実現につながるものです。


僕たちは、緊急の用事には受動的に反応します。


でも、緊急ではないけど重要なことをするには、あなたが第1の習慣の実践で身につけた率先力と主体性、そして第2の習慣で描いたあなたの人生のビジョンが必要になります。


機会をとらえたり、物事を実現させたりするには、能動的に動くことが必要なんです。


第2の習慣が身についていなくて、何が重要なのか、人生において追求する結果をはっきりと思い描けていない人は、目の前に現れた緊急の用事ばかりに簡単に反応し、人生の目的から逸れていってしまいます。


表の各領域を見ていきましょう。


第一領域は、緊急で重要な領域。


この領域に入る活動は、緊急に対応する必要があって、なおかつ重大な結果に繋がるものです。


「危機」や「問題」といった言葉で言い表すこともできます。


残念ながら、あまりに多くの人がこの第一領域に一日中浸かっている状態です。


第一領域ばかりを意識していると、第一領域だけがどんどん大きくなり、次から次へと押し寄せる問題に打ちのめされ、いずれあなたのことを支配してしまいます。


第一領域にどっぷり浸かっている人たちが唯一逃げ込める場所は、緊急でも重要でもない第四領域です。


時間のほとんどを第一領域に使い、残りは第四領域に使う。


第二領域と第三領域はほとんど見向きもされていない状態です。

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また、緊急ではあるが重要ではない第三領域の用事を第一領域と思い込み、それに多くの時間を費やす人もいます。


緊急だからといって、すべての用事が重要であるわけではありません。


ただ単に、他者の仕事の優先順位からきているのであって、早く対応してほしいと期待されていることであることが多いのです。


第三領域と第四領域だけに時間を使う人は、根本的に無責任な生き方をしています。

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一方で、成功を収める人たち(効果的な人たち)は、第三領域と第四領域を避ける努力をします。


この二つに入る用件は、緊急であろうがなかろうが、重要ではないからです。


また、彼らに共通しているのは、できるだけ第二領域の活動に時間をかけ、生活の中で第一領域が占める割合を小さくしているということです。

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第二領域は、緊急ではないが重要な活動であり、効果的なパーソナル・マネジメントの鍵を握る領域です。


この領域に入る活動は、やらないといけないとはわかってはいるけど、緊急ではないからと、ついつい後回ししてしまいます。


でも、成功する人たちは、これらの活動に時間をかけているんです。


彼らも、もちろん第一領域の危機や緊急事態に直面することはあります。


その時はもちろん対応に追われますが、そうした状況になること自体が他の人たちに比べると少ないんです。


ここで少し時間をとって、今からする2つの質問の答えを考えてみてください。


(参考としてSeijiの答えを書いておきます)

質問1
現在はしていないが、もし日頃から行っていれば、あなたの生活に大きくポジティブな結果をもたらすと思うことを一つ挙げるとしたら、それは何だろうか?

Seijiの答え
適度な運動。

質問2
同様に、あなたの仕事や専門分野で、ポジティブな結果をもたらすと思うことを一つ挙げるとしたら、それは何だろうか?

Seijiの答え
有益な人間関係を築く。


あなたのこれらの質問に対する答えはおそらく第二領域に入るでしょう。


それを実行すれば、僕たちの生き方ははるかに効果的になりますよ。


先を見て考え、問題の根っこに働きかけ、危機に発展してもすぐに解決できるようになるからです。


パレートの法則って知ってますか?


活動の20%が結果の80%を生むという法則です。


少しずつでいいんです。


一日数分からでもいいから、第二領域に入る活動の割合を増やしていきましょう。


それだけで結果が変わります。


1日15分使うだけでも、1ヶ月で7.5時間、半年続けたら45時間、1年で90時間です。


「継続は力なり」


「塵も積もれば山となる」


「雨垂れ石をも穿つ」


です。

Seijiも運動せねば...。


「ノー」と言うために

第二領域に使える時間をつくるには、第三領域と第四領域の時間を削るしかないです。


第二領域の予防や準備の活動に力を入れていれば、緊急で重要な活動の第一領域は徐々に小さくなっていきますが、最初からこの領域を無視するわけにはいきません。


とりあえずは、第三領域と第四領域から第二領域の時間を捻出するしかありません。


そして、第二領域の最優先事項に「イエス」と言うためには、他の用事がいくら緊急に見えても、「ノー」と言うことを学ばなければいけません。


自分にとって一番重要なこと、もっとも大切にするべきことを決めたら、それ以外のことには勇気を持って、明るくにこやかに、弁解がましくなく「ノー」と言えないといけません。


ためらわずに「ノー」と言うためには、それよりも強い「イエス」、もっと大事なことが、あなたの内面で燃えていないといけないんです。


多くの場合、「最良」の敵は「良い」なんです。


緊急の用事が「良い」ものであっても、それを端から受け入れていたら、あなたにとって「最良」のものに手が回らなくなります。


それはつまり、あなたにしかできない貢献ができなくなるということなんですよ。


誰でも毎日、多くの物事に対して「イエス」か「ノー」を選択しています。


正しい原則を生活の中心に置き、人生のミッションを自覚していれば、そのつど効果的に判断をする知恵を持てるようになります。


意識してみてくださいね。


次の回で第3の習慣の続きの内容をシェアしていきます。


今回はここまで。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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Seiji

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