セバス

週末の出来事や日々感じたことに写真を添えて。 Leica(Digital & …

セバス

週末の出来事や日々感じたことに写真を添えて。 Leica(Digital & Film)・GRⅢ・SIGMA fp

マガジン

  • Monochrome Act

    This magagine is a collection of monochrome photographs. These photos represent the scenery I saw as much as possible.

最近の記事

写真撮影の安心感と達成感

川沿いの木が芽吹き始めている。 今朝も近所のカワセミを撮りに出掛けた。いつもカワセミを見かける止まり木に目をやると緑色の小さな葉が見えた。 週末は完全に春の陽気で、花粉の飛散が悲惨な程だった。ファインダー越しに見る朝日を浴びた鳥たちは溢れる涙に滲んでいた。 目が痒い。 午後は久しぶりにLeica M9を持ち出して近所をスナップしてきた。 無人の野菜販売所 埃まみれのカラーコーン 古い理髪店 野良猫 明るいレンズをf8に絞ってノールックでシャッターを切る。エモくもなければ

    • 幸せの青い鳥

      息子が鳥を撮りたいと言い出したので、車を走らせて都立桜ヶ丘公園まで行ってきた。 多分僕が野鳥撮影の動画を見ていたせいだろう。カワセミ、ドットサイト、プリ連写……うなされるように検索する姿は何かに取り憑かれたようだった。そんな僕の雰囲気にあてられたのかもしれない。 家の近所にも沢山の鳥がいる。カワセミだっている。 鳥を撮るためだけなら敢えて遠くの公園まで行く必要はなかったけれど、こういうものは気分の問題だ。 リュックサックに水筒と軽食を詰めて歩きやすい服装で出かける。 妻は「

      • SIGMA fpで野鳥を撮る苦行を楽しんでいる

        SIGMA fpは野鳥撮影に向かないカメラだと思う。 鳥認識AFなんて機能はついていないし、それどころか通常のAFすら怪しい。 シャッターを押す少し前のタイミングの画像を残してくれるプロキャプチャー(プリ連写)機能も勿論ついていない。グリップ感だって良くないし防塵防滴でもない。 撮影モードの切り替えもノールックで行うことができない。 ボディ内手ブレ補正もない。 “ない”ことが個性でありミニマルの極限を体現するのがfpだ。ないことをネガティブに捉えることは見当違いだし無理し

        • 中平卓馬 Burn Overflow 火|氾濫

          東京国立近代美術館で開催中されている中平卓馬の展示を見てきた。 広いスペースに多数の展示。 中平の作品をこれほど一度に沢山見たのは初めてだった。 わざわざ竹橋まで足を運ぶくらいだから、この展示を見に来る人は少なからず中平自身やその作品を知っていることだろう。仮に初見であっても展示のステートメントはとても丁寧なものだったし、とにかく展示の数が多かったので順を追って作品を見るだけでも何となく人物や作風(そして時の経過による変化)を感じることができるだろう。 中平の著作をいく

        写真撮影の安心感と達成感

        マガジン

        • Monochrome Act
          12本

        記事

          息子のカメラ

          新宿で息子が使うカメラを探していた。 「テストで100点取れたら買ってあげるよ」 安請け合いしたことは間違いないが、息子が勉強を頑張るモチベーションになるなら良しとしなければならない。 息子へのご褒美を口実に僕がカメラを買おうという魂胆ではない。多分。 最近はフィルムカメラがブームだけど、やはりデジタルが便利で最強。 コスパの面でもデジタル、特にミラーレス一眼を全力で勧めたい。 流行りに乗りたいならαシリーズでもいいし、在庫があればZfだっていいじゃない。MFTならG9Ⅱ

          息子のカメラ

          望遠レンズと梅ジロー 時々カワセミ

          SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG DN OS | Sports が届いた。 息子の運動会用という名目でMマウントのレンズ数本を下取りに出して手に入れた。 マ⚪︎プカメラの査定はなかなか厳しいものだったけれど、ちゃんとした値段を付けて買い取ってくれた。株を買って優待券をもらいたいくらいに感謝している。 運動会はまだまだ先。とにかくこの大きく重いレンズに慣れなくてはいけない。 今の季節に望遠レンズで撮るなら梅の花とメジロだろう。ということで練習と試写を兼ねて

          望遠レンズと梅ジロー 時々カワセミ

          SIGMAのレンズにプロテクターをつけた話

          レンズにはフィルター(プロテクター)をつけている。 どのレンズもフードを常用しているので不意にレンズの前玉を触ってしまうということはない。それでもカメラバッグを使わず常に肩から提げているスタイルなので前玉にチリやホコリが付着することは防ぎたい。 Leica純正のフィルターは(機能の割に)高額で財布に優しくないけれど、オールドレンズは傷つきやすいので精神衛生上の保険のようなものと考えている。 SIGMAのIシリーズのレンズを3本ほど持っていて、これらのレンズにはフィルターを

          SIGMAのレンズにプロテクターをつけた話

          90mmのレンズとSIGMA fpで撮る新宿スナップ

          90mmのレンズをつけたカメラを持って新宿を歩いていた。 三連休の中日。 夕食の買い出しを頼まれた。カメラを持って出掛けるのに丁度良い口実ができた。 東口はいつもの週末と同じように人で賑わっていた。人の出が戻って久しいけれどコロナ禍に感じていた寂寥感は既にどこにもなかった。 西口では小田急百貨店の建物がなくなっていた。 解体工事をしているのは目にしていたけれど、改めて見上げることもなかったので少し驚いた。 新宿を東西に分ける壁が消失した。 開けた空にそびえる数本のクレーン。

          90mmのレンズとSIGMA fpで撮る新宿スナップ

          解像感を超えたところにある写真の質

          昔買ったカメラを眺めている。 現在のカメラに比べると15年以上前のカメラは性能的に劣るけれど、なかなかどうして手元から離せないでいる。 使うレンズにもよるけれど等倍で見ると解像感が乏しく全体的に色味もざっくりした仕上がりに感じる。1000万画素機の性能であれば仕方がないし、何よりエントリーグレードの機種なので多くを期待してはいけないのかもしれない。 とは言えウェブにアップする分には十分だし今はLightroomという頼もしいツールもある。ようやく時代がカメラに追いついた。

          解像感を超えたところにある写真の質

          2024年の植欲の予定

          季節的にはまだ早いけれど植欲が刺激されている。 知人からアガベを購入したという知らせがあり、それがなかなか良く締まったチタノタで、なぜ今の時期?という疑問はあったものの初手から結構な投資をしたものだなと感心した。 何よりもしっかりした鉢を選んでいるところに感心した。 アガベやパキポディウムは今や新しい盆栽の形であり、株の大きさや形だけでなく合わせる鉢までトータルにコーディネートして楽しむのが一般的になりつつある。 オーセンティックな盆栽と異なるのは多ければ年に1回は根の

          2024年の植欲の予定

          NANIGASHIのレリーズボタン

          こだわりを持って作られたものに浪漫を感じている。 殊更“モノ”に関しては親の影響で子どもの頃から小金を持った中高年のような嗜好をしていたと思う。どうせ持つなら良いものを。とか。 M10用にNANIGASHIのレリーズボタンを購入した。 NANIGASHIの名前は以前から知っていて、いつかレリーズボタンを使ってみたいなと思っていた。 レリーズボタンは一度装着するとそうそう失くしたり壊れたりするものじゃないから、何となくずっと使い続けてしまう。 そうなるといつまでも交換する

          NANIGASHIのレリーズボタン

          晴れときどきライカM9

          表参道に行く用事があったので、少し時間を作ってライトシード・ギャラリーで落合陽一氏の展示を観てきた(ついでに写真集「晴れときどきライカ」も買った)。 NOCTILUX買おうかな、それともSL2-S買おうかな、と悩ませてくれる写真たち。 手持ちのLマウントカメラはfpで十分な気がする。となるとNOCTILUXか。絞って使うならノクチじゃなくても良いんだけどな。重いし。 そんな皮算用をしていると妻から電話があり合流することに。 ギャラリーから出ると一気に現実に戻る。先立つもの

          晴れときどきライカM9

          ホログラムが好きなので手作りホログラムを試してみた話

          三次元像記録写真。 立体的に見えるネオンのような透明感がある綺麗な映像。 子どもの頃に集めたシールやカード(ビックリマンチョコとかカードダスとか)でホログラムバージョンを当てた時は嬉しかった。「キラ」とか「立体」とか言っていた(地方によって違うんだろうな)。 ホログラム自体が綺麗でその仕組みが面白いことは間違いないんだけど、特別バージョンに対する憧れのようなものが子どもの頃からずっと続いているんだと思う。 冬休み中、息子があまりに暇だと言うものだからちょっとした工作をして

          ホログラムが好きなので手作りホログラムを試してみた話

          +10

          Monochrome Act 12

          Monochrome Act 12

          +9

          フィルムの現像とやっつけデジタイズ

          息子がフィルムカメラで写真を撮るようになったので、未現像のフィルムが溜まってしまっている。 僕なんかは「どんな写真が撮れたのか」とか、「早く現像しないと」とか思ってしまうんだけど、息子はシャッターが切れればそれで満足できるらしく自分で撮った写真がどんな感じなのかは気にならないみたいだ。 後先を考えずにシャッターを切るという姿勢はもしかすると写真家としてあるべき姿なのかもしれないけれど、そのおかげでフィルムの使用量が増えて現像待ちのフィルムが机の上にいくつも転がっている状態

          フィルムの現像とやっつけデジタイズ

          多摩川で初日の出を迎える朝

          あけましておめでとうございます。 今年も写真やカメラを中心に、植物や日々のいろいろなことをnoteに残そうと思います。 さて、大晦日の夜は遠くで鳴る除夜の鐘に年末を感じながら紅白を観ていた。 息子はYOASOBIの出番を楽しみにしていたけれど、途中で力尽きて寝てしまった。 日付が変わって少しした頃、僕も一年間を振り返りながらベッドに入った。 いろいろあった一年だったけれど、今までの人生の中では平均に近い悪くない期間だったと思う。 今年は大波乱の年であることが確定しているの

          多摩川で初日の出を迎える朝