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輪掛本青鸚哥の鳴く公園
それはまるで隠し絵を見ているようだった。
息子が公園で緑色の大きな鳥を見たと言うのでカメラを持って行ってみた。
OM-D E-M1Ⅱには100-300mm(換算200-600mm)のレンズが着けっぱなしにしてある。“ちょっとそこまで”と望遠レンズを持って出掛けられるマイクロフォーサーズの手軽さに感動せざるを得ない。
公園に着くとオナガの群れに混ざって見慣れない鳥影が見えた。
近付くと木の実を齧るボリボリという音が聞こえた。
![](https://assets.st-note.com/img/1717191752118-AFANEhubW2.jpg?width=1200)
いた。
ワカケホンセイインコ。
漢字表記で「輪掛本青鸚哥」。
近年野生の繁殖数が増えて東京近郊で少し問題になっているという話も。
カラスより少し小さく、オナガより少し大きい体。
緑色の体色に鮮やかな赤いくちばし。
こんなトロピカルな色使いの鳥だけど、木の枝に止まっていると意外に見つけにくい。
まさかこんな場所に大型のインコがいるはずがないという思い込みもこの鳥を認識しづらくしたのかもしれない。
ここは近所の公園であって掛川花鳥園ではない。
![](https://assets.st-note.com/img/1717326983715-FbeonZO8IZ.jpg?width=1200)
それにしても野生のインコの群れである。
元はペットとして飼われていた個体が野生化したと言われている。
野鳥なのかどうかも分からない、人間の身勝手によって本来の生息地から遠く離れた場所に放たれた鳥。
生き残るために探した餌が栽培している果実だったり、ちょうど良いたまり場がマンションのベランダだったりするものだから、一部では迷惑な鳥と言われている。本当に迷惑を被っているのは果たしてどちらか。
![](https://assets.st-note.com/img/1717327035968-K2HPAUsGhs.jpg?width=1200)
我が家の近所の野鳥の序列はトビを頂点にツミ、オナガ、カラス、ヒヨドリ、ハトとなっている。最近はカラスよりオナガの方が強く、たまにカラスがヒヨドリに負けている場面も見かける。オナガとインコは敵対しないようなので、両者が手を組んだらインコは猛禽類に次ぐ序列上位になる可能性がある。夕方の空にカラスに代わってインコが鳴く日がいつか来るかもしれない。
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