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久しぶりにカワセミと再会した話

4月になってからカワセミに会えない日が続いていた。
季節的にはメスが産卵し子育てが始まるタイミングだった。オスもメスも巣穴に籠っている時間が長くなったんだろう。

この日もあまり期待せずに川沿いを歩いていた。


オスのカワセミに会えた。
約1か月ぶりの再会。
少し育児疲れが感じられるような気がする?

もう半月もすれば雛の姿も見られるかもしれない。
親鳥が雛に餌の獲り方を見せる姿を目にすることを楽しみにしている。


カワセミの巣は川の護岸の隙間に作られる。
何度かその隙間からカワセミが出入りしている姿を見かけているので、大体の巣穴の場所は把握している。

そんな巣穴の近くに蛇がいた。

アオダイショウはカワセミの卵や雛を食べてしまう。
蛇の活動範囲がどこまで及んでいるのか分からないけれど、隈なく探索されたらいつか巣に行き着いてしまうだろう。

蛇がこの護岸までどうやって辿り着いたのか不思議でならないけれど、きっと川の浅瀬を渡って来たんだろう。なかなかアクティブなやつだ。
カワセミは巣穴が危険だと分かるとその近辺に寄り付かなくなってしまうという。蛇も生きていくのに必死だと思うけれど、せっかく見つけたカワセミ観察スポットなのでそっとしておいてほしい。


シジュウカラの雛を何羽か見かけた。
まだ親鳥から餌をもらいたそうに大きく口を開けてピィピィと鳴いている。アホ毛が可愛らしい。

鳥は数ヶ月もすると親鳥と違いが分からなくなる程に成長する。
雛の姿を見られるのは僅かな期間だけだ。
雛鳥の不可逆な成長を親鳥はどんな気持ちで見守っているんだろう。早く立派に成長してほしいという気持ちと、いつまでもこのまま可愛い姿でいてほしいという相反する感情はあるんだろうか。
夜泣きに起こされる真夜中に子どもの顔を見ながらカワセミの親子の姿を思い浮かべている。

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