見出し画像

早朝に望遠レンズで撮る野鳥

毎晩3時間毎に起こされる生活にも慣れてきた。
睡眠というのはまとめて取らなくても大丈夫なようで、長時間睡眠と分割睡眠の差はよく寝た感じが味わえるかどうかの違いらしい。
夜間3度目の寝かしつけが終わると時刻は午前4時を回り、夜明けが近づいてくる。
うっすらと明るくなり始めると、外から様々な鳥の鳴き声が聞こえる。

鳥を撮り始めるまでは「鳥の鳴き声」でしかなかった音も、今ではスズメ、カラス、キジバトはもちろん、シジュウカラ、チヨドリ、ムクドリ、セグロセキレイ、オナガなど、その種類まで聞き分けることができるようになった。遠くで鳴いているガビチョウの声は少し迷惑なくらいに騒がしい。


早朝起きていられるだけの体力があるときは息子を通学路の途中まで送っている。
登校班というものはなく、近所の友だちと連れ立って登校する。その待ち合わせ場所が公園になっていて、比較的多くの野鳥を観察することができる。
いつも肩からカメラを提げているので、「⚪︎⚪︎君のお父さんまた写真撮るの?」と小学生にも呆れられている始末。

時間があるときはなるべく写真を撮るようにしているんだ。僕は忘れっぽいからね。
とはいえ今日も今日とて換算600mの望遠レンズをつけたE−M1 mkⅡを持っている。日常を切り取るスナップ撮影というより、どちらかというと真面目に鳥を撮る装備だ。
600mmの装備でもこれだけコンパクトに携行できるのはやはりマイクロフォーサーズの恩恵だろう。可燃ゴミを集積所に持って行くついでに野鳥撮影ができる。良い時代だ。


マンション屋上のアンテナのような突起の上にオナガを見つけた。
オナガはその名のとおり長い綺麗な青色の尾を持つ鳥だ。
その端正な姿に反して鳴き声はグェーギェーと品があるものではない。せめてもう少し気の利いた鳴き方をすればもっと愛される鳥になれただろうに。


帽子を被ったように頭部が黒いのも愛らしいフォルム。鳴き声がなあ。


近所を群れで飛んでいるのをよく見かける。
黒、白、灰色、青、個人的に好きなカラーリングなんだけど、鳴き声が・・・。


帰り際、目の前を青虫を咥えた鳥が横切った。
鳩くらいの大きさだけど、鳩とは動きが違った。


直ぐに名前が出てこなかったけれど、小学館の図鑑NEO「鳥」で調べてみると、どうやらツミのようだ。


こっちを向いてくれないツミなやつ。


猛禽類らしい目とクチバシ。
多分この枝は捕獲した餌を食べる場所なんだろう。樹皮に羽毛が付着している。小型の鳥を食べた跡かもしれない。


そういえばここ2回ほどはいつもの川でカワセミに会えていない。
ちょうど子育ての季節で巣穴にいることが多いのかもしれない。あと半月くらいすると雛が飛ぶ練習を始めるので、そんな様子が撮れたらいいなと今から楽しみにしている。

家の近くで営まれる鳥たちの生活。
意識して目を向けてみると様々な場面に遭遇できる。
鳥に限った話ではないけれど、こういう発見を日々重ねていくことができれば人生はきっと楽しいものになるに違いない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?