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日常、直感人間である私が、論理人間に変身するとき。⇒Webコンサルタントで在るとき。

いちばん長く勤めていた業界がIT業界、とくにSaaS(ASP)サービスを展開する企業でした。その頃の記事が無いことに気づき、はじめの一歩「何ができるか」を書き綴ります。




数字に弱い私がなぜ、Webコンサルタントになったのか?

答えは、Webの部署に異動になったからです。

当時勤めていた会社に入社した頃は、まだ紙の販促物の制作が多く、その制作ディレクターでした。

その会社がWeb関連の新規事業を始めるということで、突然、その部署に配属されました。これにより、私は未経験でWebの世界へ足を踏み入れることとなります。

私にとって、論理人間(論理的な人)の定義のひとつに、「数字に強い」があります。
 ・私は数字に弱い=論理人間ではない
 ・Webコンサルタント=数字に強い
つまり、「私にWebコンサルタントはできない」と思っていました。

しかし、Webにおける多様な仕事をこなしていくうちに、できること(知識と能力)が増え、クライアントが増えた(営業の努力の賜物)こともあり、Webに関する仕事の幅も広がっていきました。

そして、幅が広がったそれらの仕事をこなせる人がいませんでした。よって、私と数名の同僚がやるしかなかったのです。
今おもえば、ベンチャー企業あるあるで、いろいろな仕事にチャレンジできる環境でしたね。

その業務のひとつがWebコンサルタントでした。

配属されたときは、「タグ」と「タブ」の違いも分からなかった

今でこそ、全然違うじゃん!って、その違いは歴然としている言葉ですが、配属されたときは、「タグ」と「タブ」の違いすら分かりませんでした。

私がただ聴き間違えているだけなのだと思い、先輩に「”タ"ですか?”タ”ですか?どっちが正しいのですか?」と問いかけ、「は?」と返されるところから仕事がスタートしたものです。

当時はサーバースペックが低く、画像をアップロードするのに、やたらと時間がかかり、そのせいで納期に間に合わなさそうになり、パニックになりこっそり悔し泣きをしたこともありました。担当者に話したら、サクっと解決してくれました。そういう解決策ができるものだと知らなかったのですね。

なぜ、ブラウザにサイトが表示されるのか、その言語や仕組みもまったく分からず、blogを書いている人々を羨望のまなざしで見ていたので、自分がそのblogを書けるようになった時には、画像挿入ができた時には、リンクを貼ることができた時には、ひっそりと、神になったような大きな気持ちになっていました。

Webコンサルタントとして恥をかいた

とにかく新規事業がバタバタと同時並行して進んでいったため、準備もままならないままに、クライアント先へレポート報告をしに行きます。

クライアントはサービス導入による成果だけでなく、このレポートにも関心と期待を持ってくれていましたので、私たちの会社にとっては、とても大事な顧客接点の場でした。

「分かりました。で、どうして、こういえるんですか?」

ひと通りの報告の後に、クライアントから出された素朴だけれども、とても難しい質問が飛んできました。

クライアントの「なぜ」に、明確に答えられなかった私は、同席してくれた営業担当に助けられ、その場を無事に収めてもらいました。

質問に答えられないふがいなさ、悔しさ、恥ずかしさ。
これまできちんと勉強をしてこなかった「自分」が、こういう表舞台でさらされてしまうんだと、怖くなりました。

「なぜ」に回答できるようにすべく、土台を固めなければ!と焦り、統計学やマーケティングを中心に勉強しました。
Webマーケティングに関しても学びたかったのですが、当時はまだ「Webマーケティング」という概念が浸透していなかったため、有意義な情報は多くはありませんでした。

少ない情報からも、自身の糧としながら、それらを早速実務に総動員しながら、でも付け焼き刃の知識では、思うようなアウトプットは出せませんでした。

幸いにも、クライアントの数は多く、接点の数も多かったため、実践をこなすことで、自分の課題や、分析や考察の弱みも見つかり、さらにはお客様からも愛ある御指南で、PDCAを回しながらWebコンサルタントとしての振舞いが形になってきました。

論理人間へ変身するとき

日常で、直感人間ほぼ9割の私ですが、Webコンサルタントとして振舞う時には、頭の中はほぼ9割の論理人間スイッチを入れ替えます。

そうしないと、クライアントの「なぜ」に対して、「感覚的にこうだと思うんです!」と答えてしまうからです。

おかげ様で、約10年くらいWebコンサル業務をさせてもらったことで、担当するクライアントの業種は、金融、不動産、人材、小売、エンタメなどさまざまな業種に広がり、その業界のWebサイト内の特定のエリア(入力フォーム)の傾向が見えるようになりました。

Webサイト内の特定のエリア(入力フォーム)だけにとどまらず、Webサイト全体(入口から出口まで)のコンサルをご依頼されたり、さらにはさまざまな集客施策の相談ごとなどもご依頼されるようになりました。
(私から、コンサルをさせてほしいと頼んだ案件もありました。だって、いろいろ知見を広げて深くしていきたかったから)

守備範囲外のご相談もありましたが、まずは持ち帰って、調べて、情報を得て、情報を料理して、自分なりの見解として纏めて、お客様に御提供することもありました。(間違っていたことも多々ありましたが、それも学びと成長にいたしました)

この、突然の異動から得たスキルが、今後のキャリアコンサルタントとしての私の強みになるとは、この時は思ってもみなかったんですね~。


最後までお読みいただきありがとうございました。
株式会社シールズ



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