- 運営しているクリエイター
記事一覧
マミのこと(アヤカのこと2)
アヤカは結局、わたしが最も多感な時期にわたしに大きな影響を与えたうちの一人だと思う。
同じくマミも、幼かったわたしに大きなショックを与えた。
小5のとき4年生の間は同じクラスだったからかなり仲良くすることを強いられたが、5年生ではクラスが別々になった。
しかも、教室が校舎の端と端だった。わたしはアヤカの呪縛から、しばし解放された。クラスが別々だからって、たまには遊びに誘われたりはあるんだけど
渋い趣味としろたんと
渋い趣味だったわたしは、とても渋い趣味をしていた。
ふんわりピンクや水色は3歳くらいで卒業して、少し落ち着いたピンクや青、黄色などを好んだ。好物はらっきょとざる蕎麦。家で食べる袋ラーメンのとんこつ味に大量の唐辛子をかけていた。この辺りの食べ物の趣味はしばらくすると「なぜこれを好んでいたんだ?」と気づき唐突に終わった。
服や、好きなものの趣味はどんどん渋くなっていった。小学四年生のときは茶色のベ
わたしとディズニーランド
今日ディズニーランドに行きました。このコロナ禍で、ファンでさえチケットを手に入れるのが大変な、ディズニーランドの8時からのチケットが1枚余ったというので、おこぼれをもらい、バイト先の人たちと三人で。
ただ正直、わたしはディズニーランドが苦手なのです。
初めてのディズニー初めてディズニーランドに行ったのは、小学4年生だったと思う。わたしは名古屋に住んでいた。それまでディズニーランドという存在はな
今、わたしが子どもだったらきっと不安で毎日泣いてる
わたしは本当に怖がりだった。
そんなわたしが今、この時代に子ども時代を過ごしていると想像したら、毎日コロナの脅威に怯えていただろうと思う。そして、怖くて不安で泣いていると思う。きっとわたしみたいな子が、全国に何人もいるはずだ。そう思うとかわいそうでかわいそうで、大人のわたしも泣いてしまう。
雷の位置を把握する小さい頃、雷が怖かった。大きな音や光で不安を煽ってくるし、何より、物理的に怖かった。近
ユナちゃんのこと -のび太の気持ちがわかるか?
小学生の時、近くに住むユナちゃんと仲良くしていた。ユナちゃんは元気で明るくておもしろい女の子だ。グイグイ友達と仲良くするタイプで、いっしょにいると楽しい子だった。
だけど今思えば、わたしとユナちゃんは、ジャイアンとのび太みたいな関係性であったのかもしれない。数年前に母親が言ったことを発端に十何年越しにやっと気づいたことであった。
先生の鼻毛わたしは小学生のとき、中学受験をしようと小学三年生から
過去の自分を大切にしたい
「喉元すぎれば熱さ忘れる」とはよく言ったもので、過去の苦しかった記憶や嫌な記憶をそのままの気持ちで留めておくことは難しいし、何よりそのままであったらその蓄積に耐えられなくなってしまうだろう。
子どもに対して「よくそんな言葉知ってるね」「あなた小さいのにそんなこと思うんだね」と言っている人を見ると、わたしは腹が立つ。子どもだからって、なぜ難しい言葉で気持ちを表現したり、的を射たことを言ったら驚かれ
お父さんはまだ10歳
うちのお父さんは少し変わっている。
そうは言っても、他のうちのお父さんを知らないので、どれぐらい変わっているのかはわからない。大人になってまわりのおじさんたちを見ると「変わってるな・変な人だな」と思うことは少なくない。でもやっぱり人並みに変わってると思う。わたしのお父さんだから、よく知っている。
別に暴力をふるったり、ものすごく怒りっぽかったり、罵詈雑言を吐きまくったりするわけではないけど、お
カナエちゃんのこと②(交換ノートとユナちゃん)
カナエちゃんについて二つ目。
前回も書いた通り、カナエちゃんは社長令嬢でお金持ちの家の一人っ子の小中の同級生だ。
カナエちゃんとは小学二年生のとき、仲良しグループだった。小学二年生なので、「グループ」もわりと希薄な感じだと思う。それなのに仲良しグループであったと思うのは、カナエちゃん含めた数人と交換ノートをしていたからである。
まりもこちゃんの交換ノートだ。なぜかそんなことまで覚えている。と
名作バレエ漫画『天使なやつら』
2001年頃にちゃおで連載されていた、今井康絵によるバレエ漫画『天使なやつら』を君は知っているか。
今井康絵さんはちゃおでは後年ホラー漫画を描いていたり、小学生女子の中で一大ムーブメントだったメゾピアノとコラボしていた(?)シンデレラコレクションなどで有名な少女漫画家だ。小学1年生から6年生頃まで少女漫画はちゃお(及びちゅちゅ)しか読んでいなかった生粋のちゃおっ子のわたしは、その中でも『天使のや