カッターは怖い
わたしは、怖がりだ。めちゃくちゃなビビリだ。
さっきカッターを使う作業をしていて思い出した。
わたしは、小学校の授業で、図工が好きだった。図工のときのために、お菓子のパッケージや、おしゃれな箱などは絶対に取って置いていた。
小学二年生のとき、その日は訪れた。学校単位で買う、図工の教材。ビルのように立方体にした二枚の紙の外側を、窓枠のように切り抜いて作るキット。
窓枠を作るので、ここで必要になるのが、はさみではなく、カッターナイフだ。
カッターナイフ。ナイフ。
「うちからカッターを持ってきてください。」
わたしは、小学二年生に、こんな危険なものを持たせていいのか?と思った。ナイフ。少し勢いよく引いてしまったら。握ったままふらついてしまったら。指や、あらゆるところを怪我するだろう。
小学二年生に、そんなもの、持たせていいのか?と思った。小学二年生には、いくらなんでも早すぎる。せめて高学年からだ。カッターナイフなんて危険な物は、小学生低学年に使わせるべきじゃない!こんなに危険なことを小学二年生に課すなんて!舐めているのか、小学二年生の知能を。絶対に、わたしは指を切るぞ、切るぞ………。
初めて使ったカッターナイフの切れ味は、想像よりは鈍く、しっかりとカッターマットの上で、ずれないよう慎重に切る作業は、危険が少なかった。
「カッターナイフ、小二からでも意外といけるんだなあ」
と、思ったことを、切れ味が悪く思い通り切れないカッターを使いながら思い出していた。
同じノートパソコン、8年使ってます!