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企業ランキング上位!東レのSDGs取り組み事例

あまり聞いたことがないという方も多いかもしれませんが「東レ」という企業をみなさんはご存じですか?

消費者にはあまり馴染みのない企業かもしれませんが、実はみなさんがよく身につけているとある洋服を開発したことで注目されている超大手企業なんです。

そこで本日は、「東レのSDGsの取り組み」についてピックアップ!
・東レはどんな企業なのか
・SDGsとはなにか?
・東レが取り組んでいるSDGsへの活動事例
についてご紹介いたします。

ぜひ、最後までご覧ください☆

◆東レってどんなことをしているの?

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それではまず、東レがどのような企業なのかということについてチェックしていきましょう。

社名《東レ株式会社》
設立:1926年1月
資本金:147,873,030,771万円
事業内容:下記製品の製造・加工および販売
繊維
ナイロン・ポリエステル・アクリル等の糸・綿・紡績糸および織編物、不織布、人工皮革、アパレル製品等
機能化製品
ナイロン・ABS・PBT・PPS等の樹脂および樹脂成形品、ポリオレフィンフォーム、ポリエステル・ポリエチレン・ポリプロピレン等のフィルムおよびフィルム加工品、合成繊維・プラスチック原料、ファインケミカル、電子情報材料、印写材料等
炭素繊維複合材料
炭素繊維・同複合材料および同成形品等
環境・エンジニアリング
総合エンジニアリング、マンション、産業機械類、情報関連機器、水処理用機能膜および同機器、住宅・建築・土木材料等
ライフサイエンス
医薬品、医療機器等
その他
分析・調査・研究等のサービス関連事業等
(引用:東レ 企業情報 会社案内 会社概況 より)

東レの事業内容を見ると、さまざまなモノをつくっている会社だなと感じる方も多いのではないでしょうか?

元々、東レとは東洋レーヨンという企業で化学繊維の製造開発をしていた企業でした。レーヨンの開発をやめてからは、繊維や炭素繊維複合材料などを開発している企業です。

ここで勘の良い方であれば「もしかして…」と気付く方もいらっしゃるかもしれませんね。

実は東レはユニクロと共同開発をした「ヒートテック」で世界的大ヒット商品を生み出した企業なんです!

冬には1枚持っていると安心のユニクロのヒートテックは、洋服箪笥にしまってあるという方も多いのではないでしょうか?

私たちの衣服をより快適にするためにあらゆるものを縁の下で開発してくれている東レがSDGsに対してどのように取り組んでいるのかについてを考えていきましょう。

◆日本のさまざまな企業が取り組むSDGsとは?


そもそも、衣服などの繊維を開発する企業がSDGsに関わりがあるのかという疑問を持つ方のために、まずはSDGsがなぜ日本だけではなく世界中でも取り組まれているのかという点について確認をしましょう。

◇資源から繊維をつくるときに重視されている「バイオ資源」◇

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2020年7月のレジ袋有料化からたびたび耳にするようになった「バイオ資源」

バイオ資源とは、生物から生まれた資源のことです。
森林の間伐材、家畜の排泄物、食品廃棄物など…使用する用途によりさまざまなものが資源として活用されています。

バイオ資源を活用すると、
・CO2の削減が可能
・プラスチックゴミが減る
といったようなメリットがあることから、日本をはじめ世界各国でも注目されています。

東レでもプラスチック資源ではなく、非可食のバイオ資源を利用することで循環可能な資源調達に取り組んだりしているんですよ。

では、なぜ今バイオ資源が重要なのかについてSDGsとあわせて確認をしていきましょう。

◇SDGsは世界共通の目標◇

バイオ資源を使用してCO2の削減を図るといった目的の理由には、地球温暖化防止といったものがあります。

ご存知の方も多いとは思いますが、日本をはじめ世界では異常気象や地球温暖化が問題されています。
こういった環境問題などに対して国連では、SDGsに目標を設置し世界中であらゆる問題に対して取り組んでいこうと一大プロジェクトを発表!

SDGs(エス・ディー・ジーズ)は、Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の略称
日本では「持続可能な開発目標」といった意味で使用されている。

SDGsは2015年の国連サミットで採択された、世界共通の目標です。
翌年2016年から2030年までという15年の期間の中で、あらゆる分野から設置された17個の目標を国連に加盟している国すべてが取り組まなければいけません。

《SDGsの目標》
テーマ 『誰も置き去りにしない世界』を目指して
目標1 「貧困をなくそう
あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ

目標2 「飢餓をゼロに
飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する

目標3 「
すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

目標4 「質の高い教育をみんなに 
すべての人々への包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

目標5 「ジェンダー平等を実現しよう
ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを図る

目標6 「安全な水とトイレを世界中に」 
すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する

目標7 「エネルギーをみんなに そしてクリーンに
すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する

目標8 「働きがいも経済成長も
包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する

目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう
強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る

目標10 「人や国の不平等をなくそう
各国内及び各国間の不平等を是正する

目標11 「住み続けられるまちづくりを
包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する

目標12 「つくる責任 つかう責任
持続可能な生産消費形態を確保する

目標13 「気候変動に具体的な対策を
気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる

目標14 「海の豊かさを守ろう
持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

目標15 「陸の豊かさも守ろう
陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する

目標16 「平和と公正をすべての人に
持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する

目標17 「パートナーシップで目標を達成しよう
持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

SDGsの目標は環境問題だけにとどまりません。
貧困や飢餓といったライフラインの問題から、福祉やジェンダーなど…
さまざまな問題に対して世界で共通の目標を設定することで、地球の理想の姿を叶えようと国連加盟国に発信しています。

こういった世界の取り組みを受けて、東レでも自社に合わせたSDGsの課題へ取り組んでいるんですよ。

SDGsについてもっと詳しく知りたい!という方はこちらのサイトも参考にしてみてくださいね♪

◆東レはどのようにSDGsに取り組んでいるの?

それでは実際に東レがどのようにSDGsに対して考えて、取り組んでいるのかについて確認をしていきましょう。

◇東レのSDGsに対する考えは?◇

わたしたちは、
革新技術・先端材料の提供により、
世界的課題の解決に貢献します
(引用:東レグループ サスティナビリティ・ビジョン より)

東レでは、技術や材料の提供によりSDGsの目標達成に貢献をするといったように考えており、主に4つの課題を掲げています。

①気候変動対策を加速させる
②持続可能奈循環方の資源利用と生産
③安全な水・空気を届ける
④医療の充実と公衆衛生の普及促進に貢献する

といった以上の4つに対してSDGsの目標達成に貢献できるように取り組んでいこう、といった考えを持っているのが特徴です。

では、具体的にどのような取り組みを行なっているのかについてチェックしていきましょう♪

◇ユニクロとのリサイクル推進◇

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企業の説明でも解説したように、東レはユニクロと共同でヒートテックを開発しています。

ヒートテックのつながりから、ユニクロと共同でサスティナブル製品に関して新しい取り組みを行なっているのが東レの特徴です。

2020年から、高機能速乾ウエア「ドライEX」というポロシャツ向けに、ペットボトルリサイクル繊維を供給しています。
さらに、ユニクロが店頭で回収したダウン製品の羽毛をリサイクルしたり、ウルトラライトダウンの羽毛を回収する際の手作業を効率よく取り出すために技術を提供したりといったように、ユニクロと協力してSDGsへ取り組んでいます。

どちらも衣服を生産するといった目的のある企業のため、いらなくなった不要な衣服を回収してリサイクルすることで循環型の製品を増やそうと都リンクでいるのが東レのSDGsの取り組みの特徴のひとつです。

◇人々の環境への関心を高める◇
私たちはどうしても「環境問題」と聞くと、規模が大きいと思ってしまい自分たちのこととして考えにくいですよね。

そこで、東レでは環境問題に対してしっかり考える機会を提供するために教育支援の活動も取り組んでいます。

SDGsの目標達成は、私たち一人ひとりも協力をしなければすべてを達成することは難しいです。
そのため、ひとりでも多くの方に環境問題に対して向き合う時間や場所を提供することもSDGsの目標達成のためには欠かせない取り組みの一つなんです☆

◇感染症予防などの公衆衛生の向上に貢献する◇

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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、医療現場では医療用ガウンやマスクなどの必要な医療用品が手に入りにくい状況が続いていました。

そんな状況下で東レでは、医療用ガウンやマスク用途向け不織布の供給体制を強化!
必要な数量を短期間で確実に現場に届けるといった取り組みは、経済産業省からも感謝状が授与されるほど。

コロナウイルスはSDGsと関係のないように感じるかもしれませんが、SDGsの目標には「健康」を守るといったものも設置されています。

私たちがいま、こうして健康に過ごせているのは東レのような企業が真摯に社会問題と向き合い人足に対応をしてくれるからです。

こういった取り組みも、SDGsの目標達成のための姿勢としては見習いたいポイントですね。

◆東レのSDGsへの取り組みまとめ

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いかがでしたか?

それでは今回の内容のおさらいです。
「東レのSDGsの取り組みについて」
・東レってどんな会社?
・SDGsってなに?
・東レのSDGsへの考え方
・東レのSDGsへの取り組み
以上の4つのポイントにわけてご紹介いたしました。

東レは消費者には馴染みのない企業ですが、実は私たちが普段使用しているアイテムの多くを開発・製造している企業です。

そんな東レでは、ユニクロと協力して衣服のリサイクルに取り組んだり、環境問題について考える場を提供しています。
さらに、コロナウイルスなどの感染症対策のためにも、欠かせない企業ということが今回の内容からも理解できたのではないでしょうか?

東レは2050年に向けて目標も設置しているので、今後も東レの環境などに対する姿勢には注目をしていきたいですね。

今回ご紹介したほかにもnoteではさまざまな企業のSDGsへの取り組みを発信中!
こちらもあわせて参考にしてくださいね♪

今回ご紹介した企業の他にもどのような企業がどのような取り組みを行なっているか気になる方はこちらのサイトも参考にしてみてくださいね。

《参考サイト》
自然豊かな明日を支える東レの先進素材
Future -これからのこと-
東レ、グループのサステナビリティ・ビジョンを策定
トップコミットメント
「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」の策定について
~わたしたちは、革新技術・先端材料の提供により、世界的課題の解決に貢献します~

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