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恐怖から身を引くと恐怖の亡霊は決して消えない

ヒュー・ジャックマンは個人的にとても才能のある俳優だと感じている。有名な映画『X-メン』の主役ウルヴァリン役の他にも、コメディやアクションさまざまな映画で活躍し、ミュージカルを映画化した『レ・ミゼラブル』では主人公のジャン・バルジャンを演じた。

ユーモアに溢れ、機転がきく。アカデミー賞授賞式の階段で転んだジェニファー・ローレンスをいち早く助けた事をとんねるずの石橋貴明に讃えられ「あなただってあの場所にいたら助けていますよ」と答え、その後には「彼女は僕にトロフィーを取られたくないからすぐに立ち上がったよ」と笑いをとった。

ヒュー・ジャックマンが愛妻デボラ=リー・ファーネスと知り合ったのは、彼が俳優としてデビューを果たした1995年のオーストラリアTVドラマ『コレリ』でのこと。 一目惚れをした彼は、13歳年上のデボラに熱心なアプローチし、翌1996年に結婚した。

それから現在まで、ヒュー・ジャックマンの浮気報道は一度もないらしい。夫妻は二度の流産のあと、子供を二人引き取って育てている。妻のデボラのことを「世界最高の母親である」と海外メディア「STARS CHANGES」で語っていた。

家庭内でも素晴らしい役割を担っているのだろうということを彷彿させるのが、映画『息子』の父親役での演技だ。うつ状態で苦しむ息子のために力になりたいと右往左往する父親の姿を、ヒュー・ジャックマンは人間味あふれるよい味を出して演じている。


若い時は一触即発するくらいいつも怒りに満ちていた、と彼はインタビューで言っている。それをラグビーをすることで紛らわしていたんだ。ラグビーは組織的に組み込まれた集団暴力みたいなものだから。


そんなヒュー・ジャックマンがインタビューで答えていた内容がちょっと素敵だったのでここで引用する。


”恐怖から身を引くと、その恐怖の亡霊は決して消えないと私はいつも感じている。それは人を萎縮させる。だから私はいつも、自分が最も恐れていることにイエスと言ってきた。自分を失望させる恐怖--自分が恐れていたことにノーと言い、後で自分の部屋に座って『あれこれ言う度胸があればよかったのに』と思うこと--は、何よりも私を奮い立たせる”

I've always felt that if you back down from a fear, the ghost of that fear never goes away. It diminishes people. So I've always said yes to the thing I'm most scared about. The fear of letting myself down -- of saying no to something that I was afraid of and then sitting in my room later going, 'I wish I'd had the guts to say this or that' -- that galvanizes me more than anything.



2017年の映画『ローガン』でウルヴァリン役を引退することを宣言したヒュー・ジャックマン。彼のウルヴァリン役がもう見れないなんて、すごーく残念だ。





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