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いつだって挽回できる



「いま失敗したら取り返しがつかなくなるわよ」「いましか勉強できないぞ」なんて、よく親が子どもを 脅かすようですが、あれは全くの噓。
養老孟司氏がそんなことを言ってらしたと記憶している。

私たちはいつだって、挽回できないということはない、という話しだった。
本当だろうか?

60歳で決心して医者になった宮本順子さんは、もともとは主婦であり、子育ての傍ら医療関係の仕事をしていた。そして40代の後半から医師になる夢を持ち始めたけれど、当時は医学部受験の年齢制限があったため、断念せざるを得なかった。

それでも、年齢制限が撤廃されたことをきっかけに、宮本さんは60歳で医学部に入学し、努力の末、2017年に医学博士号を取得。現在も地元の診療所で医師として働いている。

なんて素晴らしい。宮本さんは、年齢に関係なく夢を追いかけることができることを示してくれる存在だ。

人間の作った世間の理屈で「取り返しがつかない」と思われていることも、もしも私たち自身が求め続けることができるなら、それは挽回できる。

なぜそんなことが言い切れるかというと、わたしも一時は道を間違えて、自分に合わない仕事をしていたから。

もう一度学生に戻った時、おそらく私はクラスで一番年長だったような気がする。

起業した時ももう小さい子供がいたし、大変な毎日だった。

けれどももし、あの時、息の詰まるような環境に残っていたら、そして意に沿わぬ会社勤めを一生していたら、そう考えると今は少々のことにへこたれずに生きていける。

「取り返しがつかない」ことなんて、そうそうない。
大切なのは、慎重に、けれどできるだけ素早く方向転換することだ。




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