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会議の“ちゃぶ台返し”対応法①

介護マネジメントコンサルタントの近藤麻耶(こんどうまや)です。
 
今回は、「会議」についてお伝えしたいと思います。
 
皆さんの施設でも、毎月様々な会議があると思いますが
このような経験はありませんか?
 
前向きな提案が出て、話が進みつつあるのに、
一部のスタッフによって「納得できません!」と
“ちゃぶ台返し”をされてしまった・・・

もしくは、会議が終わってから反対意見が出てきた・・・

後者の方が、ケースとしては多いかもしれませんね。
「反対するなら会議中に言ってよ・・・」と言いたいものです。
 
さて、このような事態が起きてしまった時
どのように対処すればよいのでしょうか。

ネガティブな意見は、受け入れないのが正解なのでしょうか?
 
今日は、そんなネガティブな意見を「受け入れるべきか否か」
判断する基準
についてお伝えしたいと思います。
 
早速ですが、以下の事例で考えてみましょう。
 

ある開始の事例


***
ある施設では、地域の方にも夏祭りを知っていただくために
「ビラ配りをしよう」という意見がでました。

地域とのつながりを強化したいと考えているあなたにとっては
ぜひとも採用したい意見なのですが
一人のスタッフさんが反対しました。
 
皆さんは、次の反対意見のうち、どれを受け入れられそうですか?
(絶対に受け入れられない意見は何ですか?)
 
パターン1
「反対です!これ以上仕事を増やすのは無理だと思います!」
パターン2
「現場のスタッフもこれ以上仕事が増えたら困ると言ってます!」
パターン3
「反対です!比較的余裕のある午後の時間帯でも、1人5分捻出する
のが限度だと思います。」
 
ここでポイントとなるのが、何を根拠としている意見か、ということです。
その根拠の質に応じて、単なるわがままなのか、施設のメリットにつながるよい意見なのかを見極めることができます。
 

パターン1
「反対です!これ以上仕事を増やすのは無理だと思います!」


では、こちらの意見は何を根拠にしたものでしょうか。
気持ちはわかりますが、「これ以上仕事を増やすのは無理だと思う」
というのはこのスタッフの主観である可能性があります。
 
「○○したくない(したい)」「○○だと思う(思わない)」のように、
客観的に説明ができない時点で、単なる思い込みや好き嫌いで判断している可能性があります。

これでは説得力に欠けてしまい、ビラ配りに反対することが施設のメリットにつながるかどうかは判断できません。
 

パターン2
「現場のスタッフもこれ以上仕事が増えたら困ると言ってます!」


では、こちらの意見はどうでしょうか。「これ以上仕事が増えたら困る」というのは、スタッフ本人ではなく、現場スタッフの意見です。

となると、先ほどの「パターン1」よりも少しだけ客観性が増しています。
ただし、何人のスタッフの意見なのか、実際にビラ配りをしたらどのような弊害が出るのか、という情報は含まれていません。

10人中のたった1人の意見なのか、全員が同じことを言っているのかによって、その質は異なります。

つまり、ある程度の客観性はあるものの、その信ぴょう性については、グレーゾーンということになります。
 

パターン3
「反対です!比較的余裕のある午後の時間帯でも、1人5分捻出するのが限度だと思います。」


「パターン2」に対して、この意見には、「1人5分」という具体的な数値が入っています。このように具体的な数値があれば、それをもとに分析をすることができそうです。
 
この続きは、次回お伝えします。

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