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「ミライの授業」は、過去を知る授業です

息子が小学5年生の時、本屋さんでジャケ買いした本。中学生になった息子は、熱心に、読み返している。
その本は「ミライの授業」 瀧本哲史 著書。

著者が、京都大学の学生に向けた講義を、2015年に、さまざまな中学校で同じテーマの講義をされました。
講義のタイトルは「未来をつくる5つの法則」

かつて世界を変えた人たち(変革者)の人生を紹介しながら、この法則を解き明かします。

講義にでてくる変革者は10名以上。
具体的な人数をここで言ってしまうと、すばらしいラストにジャマをしてしまうのでナイショです。

具体的な人物は、
アイザック・ニュートンからはじまり、
ビル・ゲイツ、
伊能忠敬、
緒方貞子さん等々…。

ご存じの方が多いかと思いますが、
ニュートンの「微積分学」や「万有引力の法則」は、伝染病のペストが大流行した時に、成し遂げられました。
ニュートンが学んでいたケンブリッジ大学が休校になってしまい、ペストがおさまるまで、田舎町で過ごした1年半にです。

昨今の状況と似ていますね。
今まさにチャンスの時間なのでしょうか。

一見、中学生に向けての本ですが、著者は最後に、こう述べています。

かつて14歳だった大人たちには、知識がある。経験がある。もう一度人生を選びなおすだけの、時間も残されている。50歳を過ぎて天空を見上げた伊能忠敬を、60歳を過ぎて国際問題の最前線に身を置いた緒方貞子さんを、思い出してほしい。
(ミライの授業より引用)

人生100年時代。
大人の私達が、読むべき本かもしれません。

☆☆☆☆☆
ミライの授業

著者 瀧本哲史
発行者 渡瀬昌彦
発行所 株式会社 講談社

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