須賀 小夜子

テレビ局で報道番組のADやってます。 27歳です。 日常は悩みも迷いも多いけど、 そ…

須賀 小夜子

テレビ局で報道番組のADやってます。 27歳です。 日常は悩みも迷いも多いけど、 そんな毎日のなかで通り過ぎていくだけの想いを どこかに書き留めたくて、 noteを始めました。 本とか、映画とか、ジャーナリズムとかについて語りたいと思います。

最近の記事

毎日note更新が23日間しか続かなかった私の、書くモチベーションについて考えてみた

noteを更新するのはもう一週間ぶりになってしまった。 ちょうど一週間前、ようやく夏休みの初日を迎えたという日に、これまで維持してきた「継続への強い意志」はぷっつりと切れた。 結局23日間しか続かなかった私としては、「必ず毎日を継続している人」というのがどれだけすごいことか...ということを非常に実感したのであった。 今回、23日間続けて思ったのは、時間がないはずの平日にはなぜか書くことができるのに、時間がたっぷりあるはずの休日には書けない、もしくは書くのがより大変だと感じ

    • 明日から夏休みだ、という夜に思うこと

      今週も、長い一週間がようやく終わった。 そして、来週からの一週間は、待ちに待った夏休みだ。 解放感に包まれる一方で、このところは本当に何もできなかったな、と振り返って思う。 来週の月曜日から沖縄旅行に行く予定なのだが、フライトと2日目までの宿以外、何も準備ができていないのだ。 家に帰ってきて、まずお風呂に入った。金土と働き詰めの二日間を過ごして、私の心にはすっかり垢がこびりついてしまった。それらの一切合財を流すようにお風呂に入る。 そして、自分の体を洗ってさっぱりしてみる

      • 退職交渉で言えなかった「本当の理由」

        退職を決めてから、私がこの職場に通うのはあと一か月だと、毎日言い聞かせて働いている。 この職場で感じる違和感、居心地の悪さ、机に座っている何でもない時に感じる虚しさ。 続けるために程よく蓋をしていた感情が、もう蓋をしきれなくなり、吹きこぼれた鍋のように噴出してくる。 テレビ局で働く道を自ら捨てたことに、退職を決心した当初は未練を感じていたが、今では「ここを出ないと始まらない」とさえ思えてきた。 どちらにしろ、これ以上は限界だった。 今日、過去のオンエア素材を探すため社内

        • 家庭と仕事は「両立」よりも「融合」させたい派です

          先週末、映像関係の同人誌の編集会議があった。 私以外の編集委員はみんな30代40代の働き盛り子育て盛りで、ほとんどがみんな小学生以下の小さい子供がいる。日曜日ということもあり、編集委員が子どもたちを連れてきていて、大人6人子供4人が集まるリビングで、賑やかに編集会議をしていた。 この雑誌の編集部員は、ほとんどがフリーランスの映像ディレクターやカメラマンで構成されている。今このご自宅を貸してくれているTさんご夫婦は小さな映像技術会社を経営しているけど、会社の規模としてはフリー

        毎日note更新が23日間しか続かなかった私の、書くモチベーションについて考えてみた

          映画「愛国者に気をつけろ」を見て

          昨日、ポレポレ東中野でドキュメンタリー映画「愛国者に気をつけろ」を観た。 今年の2月ごろに確か上映していたときに見損ねてて、再上映されるのを楽しみにしていたのだ。 しかし再上映期間が一週間弱という短さだったため、何とか予定をつけてチケットを予約して観に行った。上映は一日一回、18:30からだ。 この作品の主人公である鈴木邦男氏は「新右翼派」の政治活動家で、今まで70冊以上の著作を出している。 「新右翼派」というのは、右翼でありながら既存の右翼の枠に収まらない政治活動を行う流

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          自分は本当に馬鹿だなぁなんて終電に乗りながら思った夜

          昨日は、月に一度の休日出勤の日だった。 月曜日は本来、番組としては休日扱いなのだが、視聴率発表に伴う事務作業をする必要があるためADが交代で出勤している。その日は一人で仕事ができる上、平日は代休がもらえるので個人的には月曜出勤が好きだ。 この職場での仕事は残り一か月なので、もしかして最後の月曜出勤になるのかもしれない。 その日スタッフルームに来ていたのは医療専門記者のKさん一人だけだった。 彼は長年医療分野で取材を重ねてきたベテランの記者で、コネクションと実力を生かし、一

          自分は本当に馬鹿だなぁなんて終電に乗りながら思った夜

          ミュージアムというよりもアミューズメント:「バンクシー展」に行ってきた

          午前中から始めた同人誌の編集会議が延びた上、連日の睡眠不足が重なって、夕方には疲労がピークに達していた。 平日の退屈さを取り戻すかのように休日にやりたいことを詰め込みすぎて、もうフラフラになっているのがここ最近の私の日常だ。 そんな日曜日の夕方、私はうつろな瞳で電車の手すりにもたれかかっていた。 東急東横線に乗って向かう先は、横浜で開催されている「バンクシー展」だ。 さすがに無理しすぎかなぁ、今日じゃなくてもいいかな、なんて考えが頭をかすめる。 しかし、コロナの影響でバン

          ミュージアムというよりもアミューズメント:「バンクシー展」に行ってきた

          毎日noteを続けて二週間が経ちました

          毎日noteを続けて二週間が経った。 続ける事のなにが大変かというと、時間を作ること、書きたいネタを見つけることの二点が大きいと思う。 おそらく遅筆らしい私は、毎日書くための時間を作ることにまず苦労している。  そして、書きたいネタを見つけることの大変さについて。 最初は書きたいという意欲が高まったまま書き続けることができていたのに、二週間も経てば、自分が普段表面的に感じている一通りのことは出尽くしてしまう。 それでも書かなければいけない中で、だんだんインプットにかける時

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          香りが呼び覚ます、知らない街の知らない人のこと

          香りによって眠っていた過去の記憶が呼び起されることを「プルースト効果」と呼ぶ。 これは、フランス人の小説家、マルセル・プルーストの著作「失われた時を求めて」の中で、紅茶に浸したマドレーヌの香りによって、ふと忘れかけていた幼少期の記憶が呼び起されたというエピソードに起因している。 今から私が話すのは、そんな「プルースト効果」の例とも言えるものではあるけど、これは決して紅茶やマドレーヌのように美しいわけでもロマンチックでもない記憶の話である。 私は仕事柄、金曜日はほぼ徹夜で仕

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          テレビになにが可能かーChoose Life Projectについて

          先日、東洋経済でこんな記事をみつけた。 https://toyokeizai.net/articles/-/367155 Choose Life Project(以下、CLP)とはTBSでディレクターとして働いていた佐治洋氏が代表を務める、YouTubeで報道をテーマにした動画を配信するプロジェクトだ。 日本国民の投票率が低さを危惧して、若い人の投票率を上げたい、という思いから「自分で自分の未来を任せる政治家を選ぼうよ」という意味で名づけられたChoose Life P

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          夜の自転車とオレンジサワー

          昨夜、仕事を終えて帰ってくると、先に帰宅していた彼が突然「自転車乗ろうよ」と言い出した。 「え、この時間から?」と、私は一瞬戸惑った。なんだかよく分からないけど、そういう気分なのだ、と彼は言った。 もう夜の11時という時刻も気になるけど、明日は午後出勤だし、どうせ酒飲んで寝るだけだし、ということでロードバイクに乗って荒川の河川敷まで行くことになった。 自家製のスポーツドリンクと汗ふきタオルをリュックサックに入れて、玄関からロードバイクを出す。 こうして二人でロードバイク

          夜の自転車とオレンジサワー

          ついに仕事やめることになりそうです

          昨日、番組のプロデューサー二人と話をして、この番組でのADとしての仕事を9月末でやめることになった。 外部スタッフとして派遣されているという契約上、やめるときは三か月前に申告しなければいけないのが慣例となっている。しかし「年齢的に次のキャリアに移りたいなら時間がもったいないだろうし、9月末でいいよ」と言ってもらい、予定よりも早くやめることになった。 私が所属している派遣元の会社の社長にも電話して、真っ直ぐにこのことを伝えた。 社長には、以前からどうもこの仕事が合わないこと

          ついに仕事やめることになりそうです

          映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見て

          先日、ポレポレ東中野で大島新監督の「なぜ君は総理大臣になれないのか」を観た。 この映画は小川淳也氏という、政治家としてはあまりに純粋で不器用な男の、15年あまりの活動に焦点を当てたドキュメンタリーだ。 私自身はもともと政治に関して浅学で、そもそも選挙の仕組みや政治の基礎知識すら十分にはない。 しかしこの作品はただ政治をテーマにしたドキュメンタリーではなく、小川淳也氏の政治家としての思想とその活動とそれを支える彼の家族の想いを中心に描いているため、政治に知識や強い関心がなく

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          人生で初めてライブDVDを買ってしまった話

          人生で初めて、ライブDVDなるものを購入してしまった。 買ったDVDは「NANA-IRO ELECTRIC TOUR2019」というツアーを収録したものだ。 私が大好きなバンド、ELLEGARDENが15年ぶりに参加した対バンツアーで、他にストレイテナー、ASIAN KUNG-FU GENERATIONが出演している。 このDVDの発売を知った時、エルレとアジカンとストレイテナーなんて、私の青春豪華三点盛りセットではないか!!と大興奮したものの、今まで音楽は音源が聴ければ

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          記憶を失くした北千住の夜、渇ききった日曜の朝

          「うあ!」 日曜日の朝、いつもの布団でタオルケットにくるまったまま声にならない声を出してしまった。 タオルケットの中で、なんと一糸纏わぬ姿で眠っていたからだ。こういうことは過去にも何度かあって珍しいことではないのだが、それでも何度やっても同じように驚く。そして数秒経って自宅にいると気づき、特にヤバイ状況にいるわけではないことが分かると、ほっと胸を撫で下ろす。 どうやら風呂にはちゃんと入ったらしく、髪は半乾きのままだ。 部屋では彼が仕事に行く準備をしているがその後ろ姿が、どこ

          記憶を失くした北千住の夜、渇ききった日曜の朝

          久しぶりのFacebookで思い出すあの人のこと

          最近、同世代の若者がFacebookを更新しなくなったように思う。 私自身も社会人になったばかりの2,3年前に一度更新して以来、すっかり放置してしまっている。 大抵は転職や結婚や、なにか仕事で大きな評価を受けたときのようなタイミングでしか更新しないし、Facebookというメディアは、そういう投稿しかしてはいけないような気さえする。 学生時代は文化祭や成人式、サークル合宿なんていうほのぼのとした日常生活をアップしていたのに、社会人になってからは、そんな気軽に投稿できるようなイ

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