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ユーザーにとって価値あるプロダクトを作るには?著書『プロダクトマネジメントのすべて』からまとめてみた🐣

#読書感想文  著書:『プロダクトマネジメントのすべて〜 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで〜』

■目的
・プロダクトマネジメントの概要を理解する
・ユーザーにとって価値を感じてもらえるプロダクトを作るセオリーを理解する

■目次
0. はじめに
1. PM(プロダクトマネージャー)はプロダクト志向のチームを率いる存在
2. 健全にプロダクトマネジメントされた状態とは?
3. おわりに

0.はじめに
7月からプロダクトマネジメントの業務プロセスを一気通貫で効率化・高度化行うSaaS企業(Flyle)に転職して、日々プロダクトマネジメントに携わる方々のお話をお伺いしたり、自社プロダクトを触る中で、理想的なプロダクトマネジメントのあり方をもっとインプットしたいと思い、プロダクトマネジメントをする人の必読書である、著書:『プロダクトマネジメントのすべて〜 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで〜』を読んでみました!😊

まずは初級編としてプロダクトマネジメントを行うPM(プロダクトマネージャー)とプロダクトマネジメントの醍醐味をまとめてみました〜!

1.PM(プロダクトマネージャー)はプロダクト志向のチームを率いる存在
■プロダクトを成功させるチームとは?
・メンバー全員がプロダクトを自分ごととして捉え、プロダクトを良くしていくことにこだわり抜く
・プロダクトに愛着を持ち、自社のプロダクトをどうすればいいか考え、その考えをチームで議論してプロダクトに反映する組織がプロダクト志向のチームであり、プロダクトを成功させることができるチーム
・部署の目標とプロダクトの成功が繋がっている
・部署ごとに目指す方針に差異がなく、プロダクトの成功に非協力的な部署がいない
・プロダクトを良くするためのチャレンジを厭わず、チャレンジすることが認められている
・チャレンジすることが成功に向けた仮説と検証だと認識し、失敗を学びに変えていくことができる!

■プロダクトマネージャーの役割
・プロダクトの成功に責任を持ち、プロダクトを成功させるチームを率いる
≠プロジェクトマネジメントはプロダクトを成功させるための一部であり、手段。PM(プロダクトマネージャー)はPJM(プロジェクトマネージャー)とは異なる。
・ユーザーの価値と事業収益を向上させ、ビジョン実現を目指す

■成功するプロダクトに向けてPMが取り組むこと
・大前提として、成功するプロダクトは仮説と検証の連鎖を紐解きながら作成し、プロダクトの一つひとつの意思決定には、その根拠となる仮説が連鎖している。この仮説の連鎖の仮説を紐解き、根拠となるものから順番に検討していくことで一気通貫したプロダクトを作ることができる
・PMはプロダクトの仮説の連鎖を可視化するために、4階層に分けてプロダクトを網羅的にFit&Refineを繰り返すことで4つの階層でのズレを取り除き、プロダクト全体に一気通貫した強い軸を作り上げていく。(4階層Core/Why/What/How)

著書:『プロダクトマネジメントのすべて
〜 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで〜』参照

2.健全にプロダクトマネジメントされた状態とは?
■どんな仮説を検証しているのかが明らかになってる状態を目指す
・スケジュール通りに進行してリリースすることよりも、解像度を上げたことにより検証できた仮説を反映し、小さく改善していくことを心がける
・リリースまでたどり着いた機能には全てその前提となっている仮説があるはずなので、1つのリリースがどんな仮説を検証しているのかが明らかになっていて、リリース後には速やかにその仮説検証に入ることができる状態こそ、健全にプロダクトマネジメントされた状態

■プロダクトの4階層の中における仮説検証をぐるぐる回す
・プロダクトに何か1つ機能を追加する意思決定をしたとき、その機能は必ずプロダクトの成功への一歩になっているはずであるが、実際は作り手がどれだけ考えて開発しても、本当にその機能にユーザーが価値を感じるのか、最終的にビジョンに近づくのかは提供した後にしか正確にはわからない。

・実際にユーザーに提供した後は、その仮説が正しかったのかどうかを検証して、引き続き同じ仮説に沿ってプロダクトを成長させるのか、それとも別の仮説を新しく立てるのか検討することが求められる。そのため、最初からプロダクトの先々まで詳細に計画しても、その前提としている仮説が覆る可能性は大いにあるため、ユーザーの声を適切なタイミングで聞きながらプロダクトを作る姿勢を持っておくべし!

・プロダクトを作ることは仮説検証であり、初めに決めたスケジュール通りにCoreからHowを実施することが目的にならないように注意する

・プロダクトを育てるやり方は、4階層を【 Core → Why → What → How 】の順にそれぞれ仮説を立てて、ひとつ下の階層の検討をしたら、上の階層で立てていた仮説を検証する
∟ A:Whyの検討が終わった後、ターゲットとするユーザーが解決しようとしているペインとゲインを実際に抱いているか検証する
∟ B:プロダクトのWhatの検討をした後、提供しようとしている解決策でユーザーのペインとゲインが解決されるかインタビューする
∟ C:Howとなる機能をリリースした後に、ユーザーからのフィードバックを得ることで一連の仮説を検証する

・あらかじめ想定していた仮説が間違っていることがインタビューで検証されたなら、スケジュールを優先して開発フェーズに進んだとしてもその機能は無駄になってしまう。ユーザーに価値を届けるための仮説検証の姿勢を忘れないために、階層間のユーザーインタビューは非常に重要

著書:『プロダクトマネジメントのすべて
〜 事業戦略・IT開発・UXデザイン・マーケティングからチーム・組織運営まで〜』参照

3.おわりに
プロダクトマネジメントとは、会社としてコアとなるところを軸に仮説と検証を繰り返して「ビジョンを実現するための手段として機能をリリースする」こと。
日々業務に取り組んでいると、手段が目的化してしまう現象が起きやすくなるが、プロダクトマネジメントでは機能開発を目的にしてしまい、適切な仮説と検証をしないままにリリースしてしまうのは、会社が目指すビジョンからも逸脱するリスクを伴っていると思った🤔

あと、会社の軸であるコアな部分を守る重要性を感じた。何万社とある会社の中で、「自社だからやれること」や「自社がやるべき理由」を明確にせず突き進むのは会社としてのアイデンティティを自ら放棄してしまうことにも繋がる。仮説検証の際に、ユーザーから言われたことを鵜呑みにして実装してしまうのも会社として目指すビジョンとはかけ離れてしまい自社としての特徴を自らぼんやりさせてしまう可能性もあることが理解できた。自社のビジョンとユーザーの要望を上手く調和させることがPMの腕の見せどころ💪

常にコアな部分に立ち返り、立てた仮説はこれでもか!というぐらいユーザーインタビューなど行い、仮説の精度を上げていくことが良いプロダクトを作る秘訣😌

本自体のページ数としては400ちょいで厚みもあってボリュームあるように感じますが、内容がとても理解しやすくて、サクッとどんどん読める内容でした!とってもわかりやすい!PMはもちろん、職種に関わらずプロダクト作りに興味を持っている人にはぜひ読んでもらいたい!社内でどうやって推進していくのかとかも詳細に書かれているので絶対勉強になる!めちゃめちゃおすすめな一冊でした〜📘 

今回は重要なポイントをぎゅっと凝縮させてまとめたので、今後は少しづつPMが具体的にどんなことを行うべきか、階層ごとに整理して少しでもプロダクトマネジメントが理解しやすくなるように、私自身の理解度を上げるためにもまとめていきます〜!🙌

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