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🇩🇰デンマーク 特別支援教育🇩🇰

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デンマークの特別支援学校で教員をしています。実践の様子や教材を載せています。
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#デンマーク

デンマークの性教育週間UGE SEX  今年のテーマは「からだ」〜2時間目〜

UGE SEXの2時間目。今回はCanvaを使って授業を進めます。
生徒たちは床に座り、なんだか楽しみにしている様子。「またオリエンテーリングしたい!」「Kloppeloppen(前回使ったキャラクター)来る?」と、前回の楽しかったことを覚えています。

今回のテーマは「からだの発達①」赤ちゃんから現在(10歳くらい)をターゲットにしています。

ねらいは3つ
⭐️赤ちゃんと自分のカラダの違いを知

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グリーンコットンのインタビュー記事

グリーンコットンのインタビュー記事

針貝有佳さんにインタビューしていただいた記事をシェアします。
インタビューアーゆかさんの聞き出す力と、鋭く愛のある文章のお陰で、素敵な記事にして頂きました。

デンマークの学校や教育に触れ、知り、息子達の様子をみる度に、デンマークの学校に通ってみたかったと思います。
私がもしデンマークの学校に通っていたら、どんな私になっているのかなと、答えのない想像をしてみたりもします。「自分の可能性を信じる力」

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北欧デンマークの性教育週間②〜「境界線」を遊びながら学ぶ〜

北欧デンマークの性教育週間②〜「境界線」を遊びながら学ぶ〜

今日、1回目のuge sexの授業をしました。早速そのレポートを。

デンマークの性教育uge sexについてはこちら

Uge sexってなに?

初めてuge sexの授業を受ける子供達。まずはuge sexについて話しをしました。写真を使いながら短い言葉で。

①デンマークの多くの学校が今週Uge sexの勉強をしていること。

②自分や他人の体について知る事。

③自分や他人の気持

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勝手に応援 特別支援学校の先生(とおうちのかた)②

勝手に応援 特別支援学校の先生(とおうちのかた)②

39の県で緊急事態宣言が解除されましたね。Stay Homeが終わった地域の学校では、子ども達の受け入れ体制を整えているところでしょうか。Stay Home中にも、普段の授業でも使える教材をアップします。今回も、教材を無償で提供してくれたのは同僚のリセロッテ。日本語に訳し、使いやすくしました。対象は年長~1年生、特別支援学校の児童・生徒です。学校で、おうちでプリントアウトして使ってくさだい。Sta

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勝手に応援 特別支援学校の先生(とおうちの方)

勝手に応援 特別支援学校の先生(とおうちの方)

学校はお休みでも、どうやら先生たちは出勤している様子。事務仕事をやっつけたり、新年度の準備を万端にしたり、教材研究をされているのでは、と想像しています。時間のあるこの機会に、教材作りをしている先生もいるのでは。

私のNoteやFBを翻訳して読んでくれている、同僚のリセロッテ。彼女は、自作の教材をネット販売しています。デンマーク語、算数、コミュニケーションそれぞれに特化した教材を、たくさん作ってい

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FBの質問への返信:学校でのコロナ対策

FBの質問への返信:学校でのコロナ対策

FBの特別支援学校のグループに、分散登校実施について質問が載っていました。何かの参考になればと、質問に返信しました。そのコピーに説明を加えたものをここに。普通学校に当てはまる事も多々あります。
(デンマークの特別支援学校は5週間の学校閉鎖を経て、4/15から再開許可されました。)

1)生徒を分散するには?
学校によっては、生徒は週三回登校とし、ひとクラスの生徒数を減らしている。授業時間を短く

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勝手に応援📣親子の時間④「広告コラージュ」

息子たちが保育園の頃からやっている、広告コラージュ。学校現場でもポピュラーです。普通クラスと共有している美術室には、古い雑誌や広告がたくさんストックしてあります。以前長距離電車に乗ったら、電車内でやっている子どもがいました。手軽にできて、安上がり。

👉必要なもの
広告や古い雑誌。ハサミ、のり、紙

👉広告や雑誌を切り抜いて紙に貼るだけ。

小さな子は、ハサミを使ったり、広告をちぎって貼るだ

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勝手に応援📣親子の時間②「穴作り」

勝手に応援📣親子の時間②「穴作り」

息子たちが小さな頃から好きな遊び。コロナ引きこもり中にも、お布団や毛布、マットレスを持ち出して2人で遊んでいました。幼稚園でも学童クラブでもポピュラーな遊び。デンマークで初めて就職した学童では、フリースの毛布をたくさん用意して、穴作りができるエリアを作っていたほど。子どもたちも「ねえ、一緒に穴作りしよ?」って誘い合っていた。日本の子もきっと遊んでいるけれど、遊びとして名前はなんじゃないかな。

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勝手に応援📣親子の時間①「スライム」

勝手に応援📣親子の時間①「スライム」

4月20日月曜日。

今日の応援アクティビティーはスライム。感覚を刺激する遊びです。

職場の作業療法士サラが、微細運動(手や指を使った細かな動作を訓練する授業)の時間にやったアクティビティー。作業療法士サラはスライムのことを何故か「魔女の鼻水」と呼ぶ。名前のせいで気持ち悪さが増す。生徒たち大喜びのアクティビティー。小さな頃からスライム大好きな8歳&12歳の息子たちにも、もちろん大ヒット。

👉

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特別支援学校の算数

特別支援学校の算数

火曜日の特別支援学校の算数研修で「なるほど!」と思ったことのまとめ。

生徒それぞれによって到達度は異なるが、特別支援学校の算数の大きな目標は「日常生活に必要な算数」を身につけること。

Oluf Magneはそれを"Livsmatematik"と名付けた。英訳すると"Life Mathematics" とか "Mathematics for life"かな。

生活に必要な算数を身につける事が、

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ルイジアナ美術館との共同プロジェクト2015その2

ルイジアナ美術館との共同プロジェクト2015その2

間が空きましたが、ルイジアナ美術館との共同プロジェクトの続きを。一年目の大まかな流れは以下の通り。

①ルイジアナ学芸員とプロジェクトメンバーの顔合わせ。草間彌生展を題材にすることで合意。

②学芸員がワタシ達の学校を見学。子どもたちの様子を見てもらうのが主旨。授業も見てもらい、ワタシ達が視覚的教材、具体物、先の見通し、短い文で話すなど、子ども達と関わる上での基本的な事を知ってもらう。

③全職員

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ルイジアナ美術館共同プロジェクト 2015

ルイジアナ美術館共同プロジェクト 2015

ルイジアナ美術館とワタシの職場の共同プロジェクトの始まりは2015年。この年から国内で学校改革が始まり、その中の一つが「地域の施設との共同」。ワタシたちの学校からルイジアナに共同プロジェクトを持ちかけた。小中学校向けのプログラムには取り組んできたけれど、特別支援学校向けのプロジェクトが未開拓。ワタシたちの学校と一緒に、作り上げたいとルイジアナは快諾。

学校からすぐそこにあるのに、ずっと縁遠かった

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