✅40代女性【介護される父 母に暴言】を選択理論でコーチング人生案内#51
「40代の女性。80代の父は母と2人暮らしですが、重い病気になり母が介護しています。」
次を参考に「相談者の答え」を引き出す質問を自由に考えてみてください。
【相談者の困りごと、願いごとを考えましょう】
相談者の「困りごと」
・病気の父に、医師から指示されたことを守るように説得するが、言うことをきいてくれず、困っている。
・父が制限の多い毎日のストレスのためか、母に暴言を吐いたり、「俺に命令するな。俺が一家の主人だ」と怒るので、困っている。
相談者の「願いごと」
・父に穏やかに暮らしてもらいたい。
・昔のように仲良く暮らす両親に戻ってほしい。
・両親には、長生きしてほしい。
【ふだん使いをしやすいコーチングモデル】
【相談者の困りごとのパターン】を考えましょう
・病気の父に、医師から指示されたことを守るように説得するが、言うことをきいてくれず、困っている。(自分が思うように相手を変えたいが、変わってくれず困っている。変わってくれない相手に自分が振り回されて、
困っている)
・父が制限の多い毎日のストレスのためか、母に暴言を吐いたり、「俺に命令するな。俺が一家の主人だ」と怒るので、困っている。(暴言を吐く父に、母も自分も振り回されて、困っている)
以上を参考に、ここで、みなさんのコーチング質問を考えてみましょう。
【心に響く回答者(久田恵さん)の言葉】
私は次のような質問を考えました(ご参考まで)
・お父さんは、自分にとってなるべく快適な生活の質(QOL)を維持するために、精一杯の努力をされているように思えます。あなたがお父さんに、医者の指示を守らせよう(守らないお父さんを変えよう、コントロールしよう)とすることをやめたとしたら、お父さんは、自分なりにQOLを維持することが出来るでしょう。
そうしたとき、お父さんは、あなた方に、自分に対して、今後どのように接してほしいと願っているのでしょうか? 叉、逆に、どのようなことはしてほしくないと願っているでしょうか?
お父さんに聞いてみたら、どのように答えられると思いますか?
そして、お父さんがあなた方に望むことのうち、出来ることはしてあげて、一方で、やめてほしいと願っていることやめれば、お父さんのストレスはどうなるでしょうか?
・お父さんは、「自分の主体性を維持したい、自分のことは自分でしたい、自分が家庭の主であり続けたい」という気持ちの強い方のようです。そのような自分であり続けるために、精一杯の努力をされていることが、お母さんやあなたに対する態度となっているようにも思えます。
あなたやお母さんが、お父さんを変えよう、コントロールしようとすることをやめたとしたら、お父さんは「自分の主体性を維持したい、自分のことは自分でしたい、自分が家庭のリーダーであり続けたい」という自分の願いを少しでも満たすことができ、ストレスが小さくなるのではないかと思いますが、いかがでしょうか?
・あなた方が、「お父さんのことはお父さんが決めること」「たとえ妻や娘であっても、本人に対しては、アドバイスや情報提供ができるだけ」と割り切って諦めたとき、あなた方にとって「変わってくれないお父さん」を変えることはできませんが、「変わってくれないお父さん」以外のところでは、あなたやお母さんが、自分たちがリラックスしたり、好きなように時間を過ごしたり、母と娘で気晴らしをしたりすることなど、あなた方がしようと思えば、自由にできる領域、自由にできることもたくさんあると思います。
そのようなあなた方が自由にできるところで、自分たちのしたいことをできるだけするようにすれば、あなたのストレスも、お母さんのストレスも、少しは小さくなるのではないでしょうか?
そして、もし、そのようにして、自分たちのストレスを小さくすることが出来れば、お父さんに対するときの心の持ち方にも多少の余裕が出てきませんか? そして、それは、お父さんにとってもプラスになることはありませんか?
・もし、以上のようなことが実現できたとしたら、それらは、多少なりとも、あなたが願っておられる、「父に穏やかに暮らしてもらいたい」「昔のように仲良く暮らす両親に戻ってほしい」「両親には、長生きしてほしい」ということに役立つ可能性があるように思いますが、いかがでしょうか?
今回は以上です。上の質問は、自己対話で使うと、セルフコーチングができます。お役に立てればうれしいです。それでは、また次回。
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