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仕事に面白みを見出し、苦行にしないしくみを作る

会社の仕事とは何か。ポジティブなこともある反面、何度もやり直しさせられる資料作り、結論の出ない長時間会議、進展しない他部門との交渉、スキルアップとは程遠い雑用仕事など、ネガティブなこともたくさんあります。

私が会社員の時は放っておいたら、ネガティブなことが仕事の90%を占めていたでしょう。そこで、常に、いかにしてネガティブな業務を前向きなものに変えるかを考えてきました。

今日は過去の経験をもとに、仕事を苦行にしない方法についてお話しします。

目次
1.仕事と趣味を融合する
2.本業以外の業務経験は、自己投資と考える


1.仕事と趣味を融合する

長年、米系食品飲料企業で財務の仕事に従事していました。売上からあらゆる費用の予測や管理をしていました。他部門と予算を決める際に厳しい交渉をしたり、細かい費用の数字の積み重ねたりと、ただでさえ、楽しいことばかりではありません。そんな中、経営方針の変更により、今まで商社から買っていた輸入原材料を、自分たちで調達し、費用を削減することになりました。

最初に聞いた時には「細かい作業がまたさらに増えるなぁ」と辟易していました。が、しばらくすると、原材料や為替をうまくヘッジする仕事は、自身が趣味にしている米国株の資産運用と通ずるものであることに気づきました。

食料の需要供給、為替マーケットの動向を毎日のように気にしていたり、米国本社の市場の専門部署と頻繁にオンライン会議をするうちに、業務上のコスト管理と自身の資産運用に必要な情報がほぼ一致することに気づきました。そうなると、仕事と趣味に境はありません

仕事の義務感なしに、毎晩布団に入る直前まで海外の市場動向を追い、朝イチで原材料やドルの市場価格をチェックするようになりました。

個人的に少しでも良い条件で米国株を買い、会社のためには、ベストのタイミングで安く輸入原材料を調達したい、そのため、率先して朝昼晩と市場情報を追いました。

趣味と仕事に共通項を見つけたことにより、無理して頑張ることなしに、好奇心で業務をすすめられ、その一方で経営陣には私が相当、仕事熱心に映っていたようです。

これ以来、なるべく仕事の中に、何か自分の好奇心を満たす要素を探すようになりました。それにより、仕事を「頑張ってこなす作業」から「好奇心を満たす要素」にシフトできる可能性が出てきます。

2.本業以外の業務経験は、自己投資と考える。

輸入原材料や為替のヘッジ以外では、「人の採用業務」について、自身で好奇心を持ち、面白いと感じるようになりました。勤めていた企業では人事部門のサポートが手薄なため、財務部門を担当していた自分が率先して、人の採用も行なっていました。

当初は「本業が忙しいのに、採用活動もやるのか」とぶつぶつ愚痴をこぼしていましたが、いざ、やり始めると、以下に気づき、好奇心が刺激されました。

  • 求人募集は少しでも優秀な人を惹きつけるための「マーケティング活動」

  • 面接は企業にとって、候補者の真の業務能力、人間性、思考を探る「心理戦」

  • 優秀な候補者に自社を選ぶよう説得するための「交渉力」

これらの能力は本業にも十分使えるし、また、将来自身が独立する際にも必要な能力と思います。

このような形で、本業以外の「これ、私の仕事じゃないでしょう?」と思うようなことも、とりあえず挑戦し、その中に自分の好奇心を刺激するものを見つけるようになりました。

他の例です。あるイベントプロジェクトでは、その期間中、毎日進捗状況を社内外の方々に報告するための「日報」を書いたことがありました。本来は広報部門が担当すべきとはずが、人員が足りず、私が担当することになりました。全体的なイベントの「プロジェクト進捗状況、課題、課題の解決状況」を毎日アップデートしていました。

この業務についても、本業の財務とはまったく関係無いのですが、PRや広報の仕事がどういったものか理解できたので、非常に勉強になりました。いつの日か、この経験が情報発信の際に役に立つかなと期待しています。

以上になります。会社勤めは自分の思い通りにならないことも多いと思います。でも、仕事を面白くするのもつまらなくするのも、自分次第なので、ぜひ、業務に好奇心を刺激する興味のある要素を見つけて、「面白がって」みてください。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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