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世界は音に包まれている !  Part.5(最終回)

世界は音に包まれている ! Part.5(最終回)

連載4回のはずが、前回のレオン様が長くなってしまったので、2回に分けました。今回は、本当の最終回パート5です。

『音の美しさ』の続編です。
世界は音に包まれている Part.1
世界は音に包まれている Part.2
世界は音に包まれている Part.3
世界は音に包まれている Part.4

音と建築。リズムや調和を感じるのは、なにも、歴史的な建築物だけじゃありません。ちょっと視点を変えて、周り

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音の美しさ

音の美しさ

目で見て、手で触れて感じることのできる石。

角が丸くなり、表面の光沢が失われ、ところどころに溝や小さな穴があり、いままで、生きてきた証を、見せてくれる、風化した石。

まったく同じように、長い時間をかけて、いままで生きてきたのに、風化という言葉が当てはまらない、音。

わたしはキリスト教徒ではないけど、たまたま訪れた教会で、ミサが開かれていると、そのまま滞在することがあります。

ミサのときどき

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世界は音に包まれている Part.3

世界は音に包まれている Part.3

『音の美しさ』の続編です。
世界は音に包まれている Part.1
世界は音に包まれている Part.2

建築と音楽の、数合わせ。ルネッサンス時代に入ると、以前に登場したブルネレスキと、彼と同時代に生きたレオン・バッティスタ・アルベルティが、フィレンツェ国の空間に手を加えます。

まずは、ブルネレスキに登場してもらいましょう。1420年に着工し、1436年にクーポラが完成。聖堂の献堂式が行われます

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世界は音に包まれている Part.4

世界は音に包まれている Part.4

『音の美しさ』の続編です。
世界は音に包まれている Part.1
世界は音に包まれている Part.2
世界は音に包まれている Part.3

音楽は、音色が流れるように続く、時のなかでの美しさ。
建築は、建物にリズム感を与える、空間のなかでの美しさ。

この二つに共通する調和。それは、算数や幾何学が出会う場でもあります。

中世時代の美しさは、床面も柱も、幾何学から割り出されていましたが、ルネッ

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