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お彼岸のお参りでグリーフケアについて考えました

先日お彼岸のお参りへ行ってまいりました。
家族を亡くした時の自身の経験を交えて、
グリーフケアについてお話ししてみようと思います。


グリーフとは
喪失体験による様々な身体的、心理的、社会的な反応のことをいいます。
大切な人を亡くす死別はもちろんですが、その人にとって大切なものを喪失した体験によって起こる反応で、離別、病気、怪我、子供の自立等、様々なことがあります。


私の場合、
2016年に父が亡くなります。
病院の先生からもあまり長くはないと言われていましたので、
覚悟はしていましたが、やはり亡くなった時はショックでした。

葬儀や手続き関係に追われる日々は
気が張っていますので、大丈夫でしたが
その後、
居るはずの人が居ない寂しさ、悲しみ、喪失感、
もっとやってあげれたのではという自責、色々な感情が出てきました。

心に穴が空いたような感覚もあり、
父を思い出すたびに泣いていました。
幸いにも、一緒に看病をしていた母がいましたので、
お互い頑張ろうね、と励まし合いながら
日々を過ごしていたように思います。


しばらくして、
身なりを気にしなくなっていた母が気になり
何気なく聞いてみました。

私「最近なんで暗い服ばっかり着てるん?」 
母「お父さんいてへんから何着ても一緒や。」

返す言葉が見つかりませんでした。
当時の私は、
自分のことでいっぱいいっぱいで
余裕がなかったところもあります。

40年以上連れ添ってきたパートナーが居なくなる悲しみは
私とは違って当然ですし、母の本音が聞けてからは、
話し相手になろうと心がけるようにしていました。


それから約3年後、母が亡くなります。
以前も書かせていただきましたが、
家に戻ると倒れていてそのまま逝ってしまいました。

あまりの衝撃で
記憶にないところもあるのですが、
自閉症の兄のこと、役所の手続き、葬儀関係など毎日必死でした。

まだ一緒にいるかの様な本当にリアルな夢を見たり、
亡くなった実感がなく過ごしている時期があり、
現実を受け止めるまでには時間がかかりました。

少し落ち着くと、喪失感、悲しみが押し寄せ、
一人になると所構わず泣いていました。

親戚からは
「今まで頑張ってきてんから、自分の人生生きや」
と励まされるのですが、最初は正直それどころではなかったです。



励まされるよりも、
私の話をただ聴いてくれたり、
何も言わずハグしてくれたり、
一緒に涙してくれたり、
寄り添ってくださる人の優しさに心が救われました。

本当に有り難かったです。
一人では到底抱えきれないことだったと思います。


両親を思う時は今も涙が溢れます。
悲しい時は思いっきり泣いて、その感情を味わい尽くす、
するとまた前を向くエネルギーがじわじわと湧いてきます。
辛く悲しい時は立ち止まって、自分を労ってあげることも大切ですね。


私は恩送りという言葉が好きです。
自分がいただいたご恩を次に必要とされている方へお繋ぎする、
同じ思いを経験されている方へ少しでもお役に立てればと
それがセラピストである私の役割だと感じています。


最後までお読みいただきありがとうございました。


Spiritual Anatomy®︎オフィシャルプラクティショナー。
COCOROCOLLEGE専属ヒーラー、サイキックカウンセラーとして活動中。
オンライン(Skype)での個人セッションを行なっています。
詳細は下記事務局までお問い合わせください。
pcsession@cocorocollege.com


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