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短歌

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2023年12月の記事一覧

捨てし詩文、燃えし思想、削除せし短歌雑片へのレクイエム(又、愛)(8/6,31)

捨てし詩文、燃えし思想、削除せし短歌雑片へのレクイエム(又、愛)(8/6,31)

8/6、31

死と生と虚無と愛とを闡明し夜と朝との境より踏む

天下りし煌めき、落つる星のごと輝きて手元へ天降し幾多の詩編、思想的雑文、連星のごとき短歌。
吾が掌に遊び、吾が手に拠り消えて去った耿々たる光の粒、光の粒。一つは黄金、一つは銀、一つは鉄、あるは合金の赤黒き金色。一つとて偽金は無かったやもしれぬ、否、一つとて偽金は無かった。吾、自殺企図強かりし秋、進みて消えゆきし、一つ一つの光の命。つ

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狩野川(9/2,18)

狩野川(9/2,18)

9/2
短歌はミニノート、雑文は大きいノート。
それは只の形だけど、やりやすいや。
午前9時の狩野川は川面がキラキラ陽を反射してキレイ。川鵜も沢山いる。そんな中、院内で患者さんの悲鳴が聞こえる。まあ、いつもの日常である。

狩野川に川鵜のとまる暑き日の悲鳴に慣るる病院の吾

川岸には道路があって、車は通らず、ジョギングや散歩、自転車の人達が通る。云わば市民憩いの河原の道なわけだ。私は彼等が愛するよ

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猫の写真集の余白に書いた文章(8/6)

猫の写真集の余白に書いた文章(8/6)

今度の入院、姉より賜りし猫達の本。
気狂いも、自死も、正気より楽だと思っていた。多分、それは本当にその様な面も僕のような、一風変わった人間には、その個人には本当だろう。だが、総体として、「人間」としてこれらを見ると、「苦」いじょうに「苦」であった。「夜露死苦」なんて、気軽に恐ろしい言葉を使う人間を本当に馬鹿にしていた。だが、僕も同程度に愚昧であった。「おならブーブー族」と暴走族を呼びならわした方が

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短歌、70首くらい(8/7~9/13)

短歌、70首くらい(8/7~9/13)

(ミニノート等に書いていた短歌、ほぼ全部)

(日付不明)

春の夜の花の散り行く川の面にオフェリアのごと悲しみは逝く

輝きて輝きたのち夜あればその裡にすら光宿らん

星と人と花と岩とを守る人に数多甘露の香油の薫る

母と子と子と母を思う愛の果て悲しみを越え胸宿る色

星の人バラやキツネの友のため涙一粒宙へふりまく

8/7(原爆についてのもの)
「葉月なる六日九日十五日」吾神恋うる心加えん

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ヒューマニタリアン(9/16)

ヒューマニタリアン(9/16)

もう、2ページでこのノートもお終い。大体ではあるが、一カ月に満たない日数でよくこんなに書いたもんだ。それだけ罪の意識のあった、ということか。恩人への、親族への、子どもたちへの。このノートはもう終わるが、当然僕の日常は続いていく。続けなければならぬ。どのようなものとして?出来得る限りの光と彩り、明るい音と楽の音で彩ろう。
ここは明確にしておくと、精神の専門の病院であるらしい。入院してから知ったが、そ

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偽金造り

偽金造り

パソコンで詩を書く詩人がいるとしたら
それは偽物の王で、偽善オリンピックの
金メダリストだ(もちろん、その金も偽のメッキである)
ところがやっかいなことに
僕がそうであった
かつてパソコンで詩や
タブレットで短歌をむやみに書き
文字通り書き捨ててしまった
つまりは削除してしまった
やっぱり頼りになるのは手の感覚と
視覚の微妙である
紙だと火中することになるが
削除すらが美しい
詩が最も美しいのは火

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秋に書いた短歌、26首

秋に書いた短歌、26首

11/14
不惑なる首のたるみし中年がブランコ漕ぎぬ秋の公園

パトカーが不審がらぬは不審なりブランコを漕ぐ中年の秋

メモ帳に短き歌を書きををり揺れるブランコ揺れるペン先

愛の果て秋の果てなるブランコに一人淋しく書ける楽しさ

雨よ降れ止みにし雨よもっと降れ不敵な笑みを吾にもたらせ

交通の標語の添削せし吾に雨降りくればほどく緊張

雨宿りせし病院のベンチにて緊張求め開くメモ帳

秋来れば散れ

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悲しい兎(短歌50首)

悲しい兎(短歌50首)

人住めぬ暑さ寒さの惑星に数夥し墓標は立てり

吹き荒ぶ日の陰りたる砂嵐卒塔婆のごとくビル立ちませり

人影のなき丘の上街眺め滅びの星に祈る石像

東京やソウルや北京NYパリやベルリン祈りの遺跡

死せる人巨きく高きクレーター縁より望む遠き山脈

青々と澄みたる空の真中より落ちたる光世界煌めく

巨き石天より落ちし輝きは世界隅々明々照らす

文明も科学も燃ゆる花の園悲喜交々の地の球が咲く

滅びの日

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