見出し画像

ダイエット論1:体脂肪率は「標準の範囲内」を目指そう

この記事では「ダイエットを成功させるための考え方」の中でも、特に『体脂肪率』についてまとめています。


日本人の平均的な体脂肪率はどのぐらい?

以下が、日本人の平均的な体脂肪率です。

●男性(18~39歳)の体脂肪率の目安
低:~10% 標準 -:11~16% 標準 +:17~21% 軽肥満:22~26% 肥満:27%~

●女性(18~39歳)の体脂肪率の目安
低:~20% 標準 -:21~27% 標準 +:28~34% 軽肥満:35~39% 肥満:40%~

※これ以降の年齢の場合、40~59歳で各+1~2%、60歳以上で各+2~3%

このように体脂肪率の標準は、男性が「10~20%前後」、女性は「20~30%前後」となっています。

つまり、その範囲内の体脂肪率であれば「標準の体型」と言う事ができます。また「標準の範囲内」という事は、すなわち「食事・運動・睡眠などのバランスが整っており、心身の健康も維持しやすい状態」という事も言えると思います。

尚、そのように男性と女性とでは差があります。これは主に性ホルモンによる違いで、特に女性は女性ホルモンの影響で脂肪が付きやすいため、このように男性よりも標準の体脂肪率が高くなっています。

むしろ女性の場合、男性よりも体脂肪率が高いのが当たり前です。男性よりも脂肪を落とそうとすれば、簡単に心身の健康を害してしまいます。ダイエットをする場合、そこはよく認識しておく必要があります。


体脂肪率は「標準の範囲内」を目指すべき

ダイエットに対する意識が強い人では、前述した体脂肪率の中でも「低」を目標にしている人が多く、また極端なダイエットをし過ぎて、現時点で既に「低」となっている人も多いです。

しかし一般人であれば、やはり『「標準の範囲内の体脂肪率」を維持するための生活習慣』を続けた方が、心身の健康を維持しやすくなります。

もし仮に、標準の範囲内の体脂肪率であっても、「普通の体型ではない」と感じる場合、それは「自分の勝手な思い込み」か、「浮腫によって皮膚が腫れぼったくなっている」か、あるいは単純に「筋肉量が少なすぎる」などの可能性があります。

そういった人が無理に「低」を目指そうとすれば、必ずどこかで心身の健康を犠牲にする事になります。長期的な健康を第一に考えると、やはり体脂肪率はそれなりにあった方が良いと私は思います。

むしろ「体脂肪率が多少あっても、心身の健康に問題がない状態」こそ、「真の健康」だと思います。それを目標にすべきでしょう。


「標準の体脂肪率」のままでも、見た目を変える事はできる

前述した体脂肪率を考えると、男性の場合は1~10%が「低」、女性は0~20%が「低」です。そのような体脂肪率の場合、「痩せ型」という事になります。

特にダイエットを一生懸命に行っている人の場合、この「痩せ型の方が良い」と考えている人が多い事と思います。

しかし実は「体脂肪率だけを見れば標準の体型」であっても、見た目は「痩せ型」に見せる事ができます。つまりわざわざ「低」を目指さなくても、理想となる体型に近づく事は十分可能なんですね。

ではどうすれば良いのかというと、これは単純に「筋肉を鍛えれば良い」のです。

筋肉を鍛えると、皮膚を下から押し上げてくれるので、脂肪が多少あっても「皮膚が弛んで見えない(ハリが生まれる)」ようになります。これにより体脂肪率は標準のままでも、太い部分と細い部分の「差」が大きくなり、メリハリができ、クビレができる訳です。そこを目指しましょう。


アスリートの体脂肪率は?

ボクシングなどの格闘技では、ルールによって体重が厳密に決められており、規定の範囲内で、なるべく体重が大きい方が有利になります。よってなるべく体重は「筋肉だけの重さ」にしたいので、水や脂肪などを極限まで制限する訳です。

しかし格闘技の場合、毎日連続で試合をする訳ではなく、その日だけその体重であれば良いので、ずっとそのように低い体脂肪率を維持し続ける必要はありません。

一方、スポーツによっては、1年間を通して試合があり、時には数日連続で試合をする場合もあると思います。その場合、体脂肪率が低い事で、様々なデメリットが起こります。

例えばエネルギー不足によってパフォーマンスが低下したり、不意に体調不良になった時、一気に筋肉が萎んでしまったり、あるいはそうしてエネルギーバランスが崩れ、筋肉や筋力の維持が難しくなり、調子に波が出やすくなる・・・などというリスクが考えられます。

スポーツにもよりますが、やはりアスリートも一般人と同じで、「体脂肪率は減らしすぎず、安定化させる」という事が重要になると思います。

ちなみに日本のスポーツ界では、例えば野球のイチロー選手のように、現役時代を通じて常に体脂肪率が一桁台だったと言われています。

しかしそれは「イチロー選手だからこそ、合っていた事」であって、それを全ての選手が真似をする必要は訳です。自分に合った体脂肪率を探して、シーズンオフではそれを目標にして調整し、シーズン中ではそれを維持する・・・という事を考えた方が良いと思います。



以上です。何かのお役に立てれば幸いです。よろしければ「スキ」や「フォロー」をお願いします。

尚、次回の記事への行き先は分かれ道になっています。
・「基礎代謝」についてはこちら→『ダイエット論2:自分の基礎代謝を把握しよう
・「標準体重」についてはこちら→『ダイエット論7:体重はダイエットをする際の「目安」にはならない

この記事が参加している募集

「サポート」とはチップのようなものみたいです。頂いたチップは食品やサプリメントなどの検証に活用させていただき、後日記事にしたいと思います。