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自分の枠を超えていく感覚

「この人と同じように考えなきゃいけない」

「こうするのが正しそうだ」

子どもの頃から、自分の意思や感覚と他人のそれとの境界線があいまいになるときがあった。

本当はそれらとは逆の「こっちがいいな」「わたしはこうしたいな」と感じていたとしても。

人と話していると、言語化していない目の前の人の意図や思惑、期待などがドドドッと流れ込んでくるイメージ。

なので、違ったことを発言しようとすると、

「なんだか怒られそうで、がっかりされそう」

「嫌われそうで、仲間はずれにされそう」

「なんか、怖いことが起こりそう」

と思うのだ。

本当はそうではないかもしれないのに、パカッと心が開いて顔を覗かせる好奇心やワクワクを、スッと閉じて自分でなかったことにしてしまう。

そして、こう言い聞かせて、考える。

「こちらが(一見)正しそうに見える」

「こうするのが、多くの人や社会に認められてすごそうだ」

「こうしたほうが、あの人は喜びそうだ」

「でもこちらを選ぶと、この人は良い顔をしない……」

「将来、社会で通用する大人になれないよ」って、母がわたしに言う口癖だった。

大人になってもそれは同じ。

気を抜くとついつい、この癖が抜けずに今も苦しめられるときがある。

わたしだけではなく、ときに人は自分の意思と他人との調和で大きく悩むものだろう。日本人には多い傾向かもしれない。

このような悩みを、以前心理カウンセラーの専門家の方に相談したとき、以下の気づきがあった。

  • 良い悪いの判断を一旦やめてみる

  • 自分が「反応していること」を自覚する

  • 人の数だけ「正しい」「真実」がある

  • 人の評価はあいまい


どれもハッとした気づきだ。

幼少期の影響をいまだに引きずる自分が弱い、ダメだと責めていたけど。(この思考も自分が悪い、と判断して責めている)

だからといって、逃げて向き合うことをやめてしまうと、ずっと生きづらくなってしまう。

他人の目を気にし過ぎて、無自覚に他人の人生の一部を生きることになってしまうと気づいた。

なのでわたしは、大人になってから、自分で考えて伝えて動いてみる練習をしているところだ。

会社で期待されていた役割や経験、仕事を手放して、好きなライター業でフリーランスになってみたのも。あらゆる依頼から、引き受ける仕事を選んでいるのも。

選ぶ、提案する、断る……毎回超絶ハードでもある。選択の連続でしんどい。

喜んだり感謝されたりすることは格段に増えた。

けど、すべての要望に答えられるわけではないので、ときには呆れられたりがっかりされたりしていることもだろう。それも感じている。

そのような荒波からも少しずつ自分がわかり、自分が育っている気がする。

……と、まぁこれはちょっと参考にならない荒療法かもしれないが(笑)自分で選べる環境に追い込むことで「自分で考えて、選んで動いていいのだな」が、ようやく体感としてわかるようになってきた。

すべて希望通りにいくわけではないけど、以前に比べたら進歩かもしれない。

また、自分と向き合う過程で、これから「noteで自分のことを少しずつ発信したいな」とあらためて自覚したのもここ最近だ。 

以前あるスピリチュアルな仕事をしている方からは、わたしの人生のキーワードは「自己表現」「自由な創造と破壊」と言われた。個性的な自分を受け入れて、敢えて表現することや、日々のなかで「遊び」を少し意識してみるといいかも、と。

確かに、昨年ふりかえりをしたときに、

仕事関係ない時間や趣味を充実させたい。
仕事関係ない文章も、どんどん書きたい。

と感じていた。(もちろん、仕事も好きだけど)

そして、今後の活動や身を置く環境を選ばなくてはな、とも感じている。

自分が心から「好きだな、楽しいな、しあわせだな」思えることが、多分わたしなりのキーワードだ。

そんな風に、自分の望む希望や方向性確認しつつ、少しずつ自分軸を育てていく。

子どもの頃からの影響を、すぐになかったことにするのは結構難しい。理屈がわかるからと言って「できる」とは違うのだ。そのため、ときに他人には「なぜ?」と理解されないこともあるだろう。

けど、何度も試行錯誤しながら、自分のためにこの「生きづらさ」に向かうしかないのだ。

そう体感して受け入れたとき、どんな本や周囲の言葉よりも、スッと自分を理解できた気がした。

わたしのように、あなたも自分に選んで試行錯誤しつつも創っていける。

子どもの頃にできなかったとしても、大人になったら自分で自分を愛しく思い、育てていける。

今はわたしも「親」という役割のなかで、子育てをしているけど、自分の主張や感覚を大切にするという点では、子どもから学ぶことが多々ある。

「あぁ、こんな風に考えていいのだな、素直に表現してもいいのだな」って気づく。

近所のお散歩で見上げた空と木

空を見上げると、広くて青くてどこまでも自由だ。制限はないんだよ、と語りかけてくれているようだ。

わからなくなったら、また空を見上げてみよう。

●今日の気づき・問いかけ
あなたは自分や物事に対して、どんなことを「良い・悪い」と判断してしまう傾向にありますか?

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