あいりん手作りマスクプロジェクト

あいりん地域で暮らす人々にマスクを届けるボランティアです

あいりん手作りマスクプロジェクト

あいりん地域で暮らす人々にマスクを届けるボランティアです

最近の記事

5類へ

2023年5月8日に新型コロナウイルスが「2類相当」から「5類感染症」になります。 3年前、新型コロナがどんなウイルスなのか まだわからなかった頃に 日常は不安な雰囲気に包まれ 街中からマスクがなくなりました。 「あいりん手作りマスクプロジェクト」の記事を読んでいると 当時のピリピリした感情を思い出します。 1人で縫いはじめた「あいりん手作りマスクプロジェクト」の活動は少しずつ広がり やがて全国各地からマスクが届くようになりました。 マスク不足が解消されたあとも、地域

    • ご近所さん

      2020年秋頃からゴム通しを手伝ってくれていたご近所さん。 先週末、80歳の生涯を終えました。 苦労の多い人生でした。 2年前に大切にしてきたものを無理やり奪われて絶望の淵にいました。 そんなときに彼女と出会いました。 日常生活もままならないほど混乱する状態でしたが、新しい出会いの一つひとつが、やがてその人の暮らしをふんわり包み込んでいきました。 生まれ故郷のみかん畑の香り 神戸の喫茶店で初めて飲んだ珈琲の味 死に別れた息子との思い出 故郷を離れた大阪で懸命に働いてきた

      • 親子とパートナー

        【2022年5月、6月】手作りマスク14702枚目 2年前から親子とパートナーとともにマスク作りに協力してくれています。 つい数日前に、共通の知り合いが急逝しました。 あまりにも突然の別れになってしまいました。 驚きと、悲しみと、信じたくない気持ちが、今もぐちゃぐちゃに入り混じっています。 マスクを並べたり、写真撮影をしたり、とにかく手を動かしていると、頭がからっぽになって少し気持ちがラクになります。 今回のマスクは夏仕様のデザインです。 マスクの下側に少しだけ隙間が

        • 大阪府枚方市 女性

          【2021年6月21日】手作りマスク 14571枚目 2020年9月からマスクプロジェクトに参加してくださっています。 裁縫が得意で、これまでもマスクだけではなく、手作りのベビー服やスタイなどを贈っていただいてます。 今回も段ボールを開けると、手作りマスクのほか、手作りのナプキンケースや小物や衣類などが一緒に届けられました。

          西成区のボランティアさんたち

          【2021年6月】手作りマスク 14524枚目 ボランティアさんたちが作った「マスク作成キット」が、他のボランティアさんたちの手にわたり、手作りマスクが完成されています。 いろんな人の手を介して、マスクが出来上がっていきます。 西成区でボランティア活動をしている女性3名がマスク作りに協力してくれました。

          西成区のボランティアさんたち

          マスク作成キット

          2020年の春。 新型コロナが蔓延し、マスクを手に入れることが難しくなりました。 私はあいりん地域で訪問看護の仕事をしていますが、この頃はマスクだけでなく消毒や手袋など、いろんな感染予防グッズが手に入りにくかったです。 あいりん地域は、3密回避が難しい住環境が多いため、感染症が蔓延しやすく、基礎疾患を抱えた高齢者が多いため、感染すると重症化する可能性のある人がたくさんいます。 経済的にも習慣的にも、マスクの確保が困難な方は多いです。 そこで、誰もが清潔なマスクを着用して

          まんぷく弁当

          【2022年4月15日】手作りマスク14509枚目 「街のなかに、ホッと一息つけるベンチがあると良いな」と、オジサンたちと一緒に作ったベンチ第一号。 ここにベンチを置いて3週間ほど経ちます。 歩き疲れた人が休憩していたり、休憩している人同士が雑談していたりする光景をときどき見かけます。 このベンチにはマスクBOXを置いており、いつでも誰でも清潔なマスクを持ち帰れるようにしています。 このベンチを置き始めて数日後、商店街にある「まんぷく弁当屋」さんが、あべのマスクを持っ

          山王ベンチのマスクBOX

          【2022年4月】手作りマスク703枚配布(配布総数14471枚目) 訪問看護の仕事は体調や気分がすぐれない方や、身体に障がいを抱えている方と関わることが多いです。 今年の春、施設で一時入所していたオジサンが、住み慣れた自宅に戻り、1人暮らしを再開しました。 この方は、施設入所中にコロナに感染して10kgも痩せてしまい、足の筋力も体力も衰えてしまいました。 施設入所する前は、早朝から散歩して山王訪問看護ステーションに来るのが日課でした。 退所してからも、これまでのように

          古着屋ラーフラ・看護師

          【2021年6月〜8月】手作りマスク 14499枚目 手作りマスク用の布地を提供してくださっている古着屋ラーフラさんから、 古着以外のものをいただきました。 未使用の晒(さらし) ミシン糸 マスクゴムと、ノーズワイヤー そして、作成途中のマスク 知り合いの看護師さんがマスク作りに取り組んでいたようです。 しかし、勤務先の病院がコロナ陽性者対応をするようになり、裁縫に取り組む余裕が無くなってしまいました。 コロナ対応はやっぱり大変で、ヘトヘトに疲れ果ててしまいます

          祖母・母・息子・パートナー

          【2021年5月〜2022年4月】 手作りマスク 14489枚目 新型コロナが流行りはじめた2020年春から、ご家族みんなでマスク作りに取り組んでおり、これまでにいただいた手作りマスクは2000枚以上になります。 ワンポイントのスタンプも手作りです。 ウサギ、くま、動物の肉球など、いろんなバージョンがありイイ感じです。 パートナーはあいりん地域で働いており、地域活動にも積極的に参加しているので、よく自転車で走っている姿をみかけます。 いつも忙しくしていますが、空き時間を

          祖母・母・息子・パートナー

          第6回 食料配布&相談会

          【第6回相談会&食料・生活用品無料配布を行います】 日時:3/26(土)12:30~15:00 場所:西成区民センター1階会議室1-2 当日受けられる支援・・・ ①レトルト食品などの食料配布 ②生理用品・子ども用紙おむつなどの生活用品配布 ③利用できる支援制度の案内(緊急小口資金の貸し付け、住宅確保給付金などの案内) ④個別相談会 ⑤ホテルなどの一時的な宿泊場所の提供 ⑥仕事の紹介 *当日、保育士、看護師が待機しています。お子様連れや健康面の相談をしたい方もお気軽にお越しく

          大阪市女性(日本赤十字社・裁縫ボランティアのメンバー)

          【2021年6月、10月】手作りマスク 13612枚目 2021年6月と10月に手作りマスク89枚をいただきました。 この女性は、日本赤十字社の裁縫ボランティアメンバーとして活動しています。 コロナ以降は新規感染者数が増え始めると、ボランティア活動が制限されるため、なかなか思うように仲間と一緒に活動することができませんでした。 ボランティア活動が自粛されている期間は、自宅で縫ったマスクを届けてくれています。 マスクの活動記録をアップするのが1カ月ぶりになってしまいました

          大阪市女性(日本赤十字社・裁縫ボランティアのメンバー)

          社会福祉法人「釜ヶ崎ストロームの家」

          【2021年5月から】 あいりん地域には、アルコール問題に悩む方がたくさんいます。 「釜ヶ崎ストロームの家」は、アルコール依存症からの回復を目指すための居場所として、約20年前から地道に活動を続けておられます。 2021年5月から「釜ヶ崎ストロームの家」の皆さんが、あいりん手作りマスクプロジェクトに協力してくれています。 古着のリサイクル活動をしているボランティアさんから、マスクの生地になりそうな古着が、釜ヶ崎ストロームの家にたくさん届きます。 いただいた古着は、素材

          社会福祉法人「釜ヶ崎ストロームの家」

          マスクリーダー

          【2021年12月24日】 あいりん手作りマスクプロジェクトを陰ながら支えてくれたマスクリーダーがいます。 空き時間を見つけては、電動車椅子で訪問看護ステーションに来て、ゴムとおし、生地の裁断、封筒作りなど、根気のいる作業を丁寧にコツコツと取り組んでくれていました。 原因不明の全身の痛み 見えるはずのないものが見える不安感 思いどおりにいかない身体 いろんな苦悩を抱えながら毎日を過ごしていました。 生きていくことが辛すぎて、ときどき感情が爆発することもありました。 だ

          大阪社会医療センター付属病院

          【2021年5月20日】不織布マスク10箱 今から60年前、あいりん地区にある「今宮診療所」の4代目所長だった本田良寛医師が、大阪社会医療センター付属病院の初代院長となりました。 「釜ヶ崎の赤ひげ先生」と、日雇い労働者から慕われ、 「ある時払いの催促なし」というユニークな借用方式の無料低額診療事業を始めました。 1964年にNHKで放送された「ある人生 良寛先生」という番組では、本田良寛医師が患者に「身体を治す方が先や。病気が治って働き始めたら返してくれたらええ」と、話

          大阪社会医療センター付属病院

          特掃ではたらく男性

          【2021年6月1日】ミシンの寄付 「特掃」とは「特高齢者特別清掃事業」の略で、あいりん地区の55歳以上の日雇労働者が、大阪市内および大阪府下の施設や道路などの除草・清掃などの作業をする仕事のことです。 昨年12月、この特掃で働くオジサンが、ゴミ置き場に捨てられていたミシンを、マスクボランティアの活動に役立てて欲しいと寄付してくれました。 今年6月、再びこのオジサンが「使えそうなミシンを見つけてきたから、マスクを縫ってくれているボランティアさんに届けてくれへんか」と、ミ