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マスクリーダー

【2021年12月24日】

あいりん手作りマスクプロジェクトを陰ながら支えてくれたマスクリーダーがいます。
空き時間を見つけては、電動車椅子で訪問看護ステーションに来て、ゴムとおし、生地の裁断、封筒作りなど、根気のいる作業を丁寧にコツコツと取り組んでくれていました。

原因不明の全身の痛み
見えるはずのないものが見える不安感
思いどおりにいかない身体

いろんな苦悩を抱えながら毎日を過ごしていました。
生きていくことが辛すぎて、ときどき感情が爆発することもありました。

だけど、マスクリーダーとして事務所で作業をしているときは、そんな苦悩があるようには微塵も感じさせず、いつも穏やかでハツラツとしていました。

11月末に入院したときに、医師から「余命数日かもしれない」と、深刻な状態であることを本人に説明されました。

「今までどおりの暮らしを続けたい」

これが本人の1番の願いでした。

退院翌日から、さっそく自分で電動車椅子を運転し、ほぼ毎日、マスク作業を手伝いに来てくれていました。

退院後10日目の朝、安らかに旅立たれました。

今まで本当にお疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。

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