見出し画像

大阪社会医療センター付属病院

【2021年5月20日】不織布マスク10箱

今から60年前、あいりん地区にある「今宮診療所」の4代目所長だった本田良寛医師が、大阪社会医療センター付属病院の初代院長となりました。

「釜ヶ崎の赤ひげ先生」と、日雇い労働者から慕われ、
「ある時払いの催促なし」というユニークな借用方式の無料低額診療事業を始めました。

1964年にNHKで放送された「ある人生 良寛先生」という番組では、本田良寛医師が患者に「身体を治す方が先や。病気が治って働き始めたら返してくれたらええ」と、話しかけている映像記録が視聴できます。

本田医師は、大阪社会医療センター院長を15年間つとめ、60歳の若さで人生を閉じました。
このとき葬儀には、作業着、サンダルばき、ゴム長靴姿の労働者があいりん地区から集まり「わしらの気持ちを本当にわかってくれた人だった」と多くの参列者が献花して別れを惜しんだそうです。

大阪社会医療センターは老朽化による建て替え工事となり、2020年12月に新病院が設立しました。

本田良寛医師が大切にしてきた地域医療のバトンは、いまもしっかりと引き継がれています。

皆さんからいただいた不織布マスク10箱を大阪社会医療センターにお届けしました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?