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2023年5月8日に新型コロナウイルスが「2類相当」から「5類感染症」になります。

3年前、新型コロナがどんなウイルスなのか
まだわからなかった頃に
日常は不安な雰囲気に包まれ
街中からマスクがなくなりました。

「あいりん手作りマスクプロジェクト」の記事を読んでいると
当時のピリピリした感情を思い出します。


【2020年3月18日 初回記事】 
時間があるとついスマホでコロナ情報を検索している。これからどうなってしまうんだろう?いろんなことを考えると不安になる。「クラスター」という耳慣れないことばもニュースで頻繁に聞くようになる。あいりん地域で暮らす人たちは大丈夫なんだろうか? 全国的なマスク不足が深刻な中、この地域にマスクが足りているはずがない。まずは自分にできることから始めてみよう。

【2020年3月22日】
手縫いマスク13枚完成。子どもの頃から裁縫は苦手。針と糸を持つのも10年以上ぶり。どれだけ作ればあいりん地域で暮らす人たちに届く⁇ 300枚? 500枚? 1000枚? もっと⁇  さすがに1人では厳しいものがある。知り合いに声をかけてみよう。

【2020年3月23日】
あいりん地域で暮らしている方は、夜間シェルター、炊き出し、飯場、特掃、救護施設など、いろんな場面で集団生活をしている。病気があっても未受診のまま放置している人も多い。もし、ここで暮らす人が新型コロナに罹患したら・・・。集団感染して、あっという間にたくさんの人々が死んでしまうかもしれない。


1人で縫いはじめた「あいりん手作りマスクプロジェクト」の活動は少しずつ広がり
やがて全国各地からマスクが届くようになりました。

マスク不足が解消されたあとも、地域性を考慮して活動を続けてきました。
皆さんから頂いたマスクは、なんと2万枚を越えて 23134枚 になり
たくさんのマスクを、あいりん地域周辺で暮らす人たちに届けることができました

以下の写真は、マスクとともに添えられた手紙です。

この3年間、大変なことも多かったですが
皆さんと一緒に活動を続けていく中で
私自身が励まされ、たくさん勇気をもらいました。

本当にありがとうございました。

2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が
2類相当から5類感染症へ移行されます。

コロナ禍で3年が経過しましたが
あいりん地域において、これらの課題は残ったままです。

  • 感染症が広がりやすい住環境や地域の構造的な問題

  • 基礎疾患のある単身高齢者が多い

  • 経済的な余裕がないため、症状があっても医療受診を控える

  • 電話がないため医療や行政サービスへのアクセスが困難

今後もあいりん地域で感染が爆発的に広がらないように。
たとえコロナに感染しても、必要に応じて医療やケアを受けたり
安心できる環境でしっかり療養できるように。

1人でできることは少ないですが
これからも、いろんな人たちと力を合わせて
残された課題と向き合っていきたいです。

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