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腸内環境と睡眠

サンコー薬局 羅漢店 の宮﨑です。

今回は、ご質問を頂いたのでそれをもとにブログを書きます。

質問内容は

酵素ドリンクを飲んでいて、「睡眠が良くなったといわれる、熟睡できている感じがある」のですが、なぜですか?理論的に説明できますか?

とのことです。

実際、このような事を経験すると思いますし、質問されることも多いです。


まずは睡眠の原理から説明です。

睡眠ホルモンというと、メラトニン(松果体ホルモン)ですよね。

日本では薬、海外ではサプリメントとしても販売されています。


そして、メラトニンが何をしているかというと、体内時計の調節です。朝日を浴びるとホルモン分泌がとまり、約15時間立つとメラトニン分泌が再開されます。

つまり朝6時に起床して朝日を浴びると、15時間後の21時にメラトニンが分泌され睡眠となります。

最近の問題として、スマホ、夜の電気、など明るい環境やストレスでメラトニン分泌が誤作動を起こし睡眠障害、体の不調(メラトニンは抗酸化物質で寝ている間に体の酸化を抑制しているともいわれています。)を起こしていることが言われています。


ここで不眠の方へのアドバイスは、朝に同じ時間に朝日を浴びる事です。これが自分でできるに最高の効果の出る養生です。夜は寝る時間は決められませんので(決められるのなら不眠症ではないです)、○○時に寝てくださいではなく〇〇時に起きて朝日を浴びる習慣をつけるようにしましょう。


導入が長くなりましたが

ここからが 腸内環境と睡眠 です。

メラトニンの生成は、タンパク質→アミノ酸→トリプトファン→セロトニン→メラトニン

と体内で合成されます。

因みにトリプトファンは必須アミノ酸で体内では合成されず、食事から摂取しないといけません。そしてこの生成が進むためには鉄、マグネシウム、カルシウム、ビタミンB6、ナイアシン(B3)、葉酸などのミネラル、ビタミンB群が必要です。このことからも栄養不足からも睡眠不足、精神不安定が起こることも予想できますよね。


また、うつ病などでセロトニン不足になると睡眠が悪化するのも、メラトニン合成からも予想できますね。


ここで話をもどして

トリプトファン→セロトニンは腸内で作られています。(腸脳相関)

セロトニン→メラトニンは脳(松果体)でリズムに合わせて作られます。


このようなことから考えて、酵素ドリンクを飲んで睡眠が良くなったことを考えると

① 腸内環境が良くなる→セロトニンが作りやすい環境になる。

② アミノ酸(トリプトファン)が入っていることによりメラトニンの原料を補充できた。 25mg

③ 鉄、マグネシウム、カルシウム、ビタミンB6、ナイアシン(B3)、葉酸など補酵素の補充により改善する。

などが考察されます。


④ これに、起床時に朝日を浴びることで完璧となります。


まとめると

酵素ドリンクを飲むと栄養不足型の不眠、腸内環境悪化型の不眠などに効く可能性は十分あります。そして、うつ病も同じ理由で改善することも考えられます。

今回は、理論的に酵素ドリンクが睡眠やうつにどのように作用するかのブログでした。


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