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すなへび音楽館

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ロック、ヒップホップ、テクノがメイン(になる予定...)。
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PVから見る宇多田ヒカル

PVから見る宇多田ヒカル

平成という時代を象徴するミュージシャンと言えば誰だろう。安室奈美恵、Mr.Children、B'z、浜崎あゆみ、SMAP、椎名林檎、あるいはAKB48と答える人もいるかもしれない。しかし、もし一人あげるとすれば宇多田ヒカルなのではないか。

「宇多田ヒカル論」ほぼこの20年間で、少なくとも同時代評論としてはやり尽くされてきた。ここに何かを付け加えるのは難しい。したがって、この記事では、ミュージック

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椎名林檎 『加爾基 精液 栗ノ花』

椎名林檎 『加爾基 精液 栗ノ花』

『加爾基 精液 栗ノ花』という椎名林檎のアルバムがある。いわゆる「カルキ」である。このアルバムは私にとって不気味であるとともに離れられない魅力がある、この文章ではこのアルバムの魅力を言語化を試みる。椎名林檎については、以前もすこし文章を書いている。

『加爾基 精液 栗ノ花』
「カルキ」は椎名林檎の3枚目のスタジオアルバムである。1,2枚目は割とバンドサウンドメインの楽曲が多かったが、このアルバム

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椎名林檎について思うこと

椎名林檎について思うこと

椎名林檎というのは私にとって特別な名前だ。高校時代、電車で通学するときのBGMは7割が『無罪モラトリアム』『勝訴ストリップ』『カルキ』あるいは東京事変の『大人』だった。椎名林檎のかすれたような歌声や醒めていながらもどこか切実に、切羽詰まって生きているような歌詞が好きだった。

個人的な思い出を置いておいても、ゼロ年代を代表する女性歌手といえば、宇多田ヒカル、浜崎あゆみ、椎名林檎の三人が思いつくし。

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