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向日葵文庫(創作)・アラサーOLの戯言
2023年9月22日 10:15
夜が深くなった頃、携帯を眺めながら無意識に開いていたのはブロックリストだった。二度と会いたくない。そう思っているのに消せない連絡先がある。でも見たくないからブロックリストには入れている。大嫌いだと思いながらも非表示のまま消せない履歴がある。歯茎に刺さった魚の小骨みたいに、ずっと私にまとわりついてくる記憶に私はどぎまぎしていた。今の環境に不満はない。やりたかった仕事を
2023年9月15日 02:57
am:8:00起きることが染みついた体内時計は休日であろうと休ませてはくれない。正確なメトロノームのように、脳が覚醒し今日が始まった事を告げる。いつものルーティンを流れ作業のように行い、最後に沸かしたお湯でコーヒーを淹れたら、それを片手に窓を開け飲む。どこぞのインスタグラマーだよなんて思いつつゆっくりと空を見つめるまでがいつも通りだった。風がふき花瓶の花がゆれる。心臓が窮屈
2023年9月13日 20:39
PM3:00 公園のベンチでコーヒーを飲んでいた2人。さっきまでアニメの話なんてしていたから笑顔の残る表情まま今日の夜ご飯の提案をするかのように私は話した。 「無理に私に会おうとすることを辞めなよ」風が吹き肌を撫でた。やっと言えた言葉に私はどこかホッとしていた。でも彼の顔を見ることはできなかった。見てしまったら「おわる」事がわかっていたからだろうか。少しでもこの時間を伸ば