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短編小説

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1〜2分で読める短編小説集です。
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#恋愛

ブロックリストを開く夜/短編小説

ブロックリストを開く夜/短編小説

夜が深くなった頃、
携帯を眺めながら無意識に開いていたのは
ブロックリストだった。

二度と会いたくない。

そう思っているのに消せない連絡先がある。
でも見たくないからブロックリストには入れている。

大嫌いだと思いながらも
非表示のまま消せない履歴がある。

歯茎に刺さった魚の小骨みたいに、
ずっと私にまとわりついてくる記憶に私はどぎまぎしていた。

今の環境に不満はない。
やりたかった仕事を

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あれは、きみの独立宣言/短編小説

あれは、きみの独立宣言/短編小説

am:8:00

起きることが染みついた体内時計は休日であろうと
休ませてはくれない。
正確なメトロノームのように、脳が覚醒し今日が始まった事を告げる。

いつものルーティンを流れ作業のように行い、
最後に沸かしたお湯でコーヒーを淹れたら、それを片手に窓を開け飲む。
どこぞのインスタグラマーだよなんて思いつつ
ゆっくりと空を見つめるまでがいつも通りだった。

風がふき花瓶の花がゆれる。
心臓が窮屈

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これは、あなたの開放宣言/短編小説

これは、あなたの開放宣言/短編小説

PM3:00 
公園のベンチでコーヒーを飲んでいた2人。
さっきまでアニメの話なんてしていたから笑顔の残る表情まま
今日の夜ご飯の提案をするかのように私は話した。

 
「無理に私に会おうとすることを辞めなよ」

風が吹き肌を撫でた。
やっと言えた言葉に私はどこかホッとしていた。
でも彼の顔を見ることはできなかった。

見てしまったら「おわる」事がわかっていたからだろうか。
少しでもこの時間を伸ば

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