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他人と向き合う事の不可解さ
高所恐怖症というのがあって、高いところに登ると人は不安に感じるらしい。もちろん、高いところからもし落ちれば死んでしまうのだから、不安を感じるのは合理的で健康的な心の動きだ。
私の場合、むしろ、低いところから高いところを見上げた時に不安になる。たとえば、晴れ上がった青い空の中に、雲が流れているのを散歩をしながら見上げていると、とても不安になる。何か、自分を支えてる体幹が揺らいでしまう感じと
「知る」ことと「感じる」ことの違い
「好きな本は何ですか?」
と聞かれると、待ってました、とばかりにわたしは「ノルウェイの森です」と、答える。
ノルウェイの森を読んだことがある人にはわかると思うけど、この小説やたら人が死ぬ。しかも簡単に。あとセックス描写もやたら多い。そしてそのまま、独特の薄暗い雰囲気の中淡々とストーリーが展開されていき、とくにクライマックスもないまま終わっていく。
多くの人のこの小説の内容を理解できないという
アンディウォーホルと虚構
古本で安かったので買ったアンディ・ウォーホルの特集がけっこう面白かった。美術手帖 1997年 12月号
20世紀を代表するハリウッドスター、マリリン・モンローのイメージがひたすら繰り返されるアンディー・ウォーホールの「マリリン」(1967)はポップアートの代名詞的作品だ
ポップアートとは
ポップアートはだいたい1956年から1970年の間アメリカで流行ったアートスタイルで、主題として大衆社会や