追いかけも追われもしなかった恋だから。
先日、恋人と5年半記念日を迎えました。
高校生の時からお付き合いを始めたのですが、まさかここまで続くとは思ってもいませんでした。だって、それまで長くても2ヶ月くらいしか続かなかったんだもの。
改めて、「こんなに気が合う人と出会うことができて幸せだなぁ」と。
彼に「記念日おめでとう」と電話で伝えながら、そんなことを考えていました。
さて、そんな長いこと恋愛をしていると「なんでそんなに長続きするの?」と聞かれることがあります。
私は頼られることが大好きな人間でして、人から相談を持ちかけられるとどうしても世話を焼きたくなってしまいます。しかし、そんな私でもこればっかりは「わからない」で通してきたのでした。本当にわからないのです。
だけれども、この間友人から「恋人と喧嘩をしてしまって」「でも終わらせたくない」「どうしたら良いのか」「恋人を追いかけても良いのか」といった相談を持ちかけられて、改めて考え始めることにしました。
追いかける恋はうまくいかないと言う。
よく、「追いかける恋はうまくいかない」という話を聞きます。
ちなみにですが、「追いかける」とは、相手が自分に好意を抱いていない(または自分よりも少ない)状態において、自分から「好き」のアピールを重ねる、、、のような状態だと認識しています。逆に、「追いかけられる」は自分が好きでもない相手から(もしくは自分が相手に持っている恋愛のテンションを上回るくらいの)好意を寄せられることだという認識をしています。
恋愛は(一目惚れなどを除いて)いつも、どちらかから始まると思っています。つまり、どちらかが必ず追いかける側か、追われる側になるのです。
それって、ある種の駆け引きですよね。
付き合う前の駆け引きは、全然ありだと思うんです。だって楽しいし、そっちの方が盛り上がるもの。
でも、問題は付き合った後です。
付き合った後は「追いかける」でもなく、「追われる」でもなく、「共に歩く」ことが、長続きへの第一歩なのではないかなと、個人的には思っています。
最初こそ愛の大きさに違いはあれど、それがお互いに均されていくようなイメージです。で、均してゆくためには、お互いに向き合っていないとできないと思うんです。
追ってる側は相手の背中しか見えないし、追われている側は相手に背を向けているので相手が見えなくなってしまう。駆け引きって最初こそは楽しいけど、長いこと駆け引きばかりしていると不安が付き纏ってくるような気がして。
だから、私は一緒に手を繋いで歩き、お互いの愛を均してゆくような恋愛が好みなのです。
手を繋いで歩く恋愛ってなんだろう。
でも、共に歩く恋愛って???って思いますよね。
うまく言葉にできないのですが、強いて説明するならこんな感じでしょうか。
付き合いたての頃はチグハグだった愛の大きさが、次第に均されていく。
お互いがお互いのペースに合わせる。そのために、お互いがお互いの意思を確認しながら、ゆっくり着実に愛を深めていく。
徐々に恋愛のテンションが同じになっていくような感じ。
それは、決してどちらかに優劣がつく訳でもなく、ただただ二人の人間が次第に一つになっていくような感覚。
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長くなりましたが、追いかけるでも追われるでもない、共に歩む恋愛をしているから私たちは長続きをしているのかな、と気づいたことが、今回の学びでした。
いつか、自分の言葉を詰め込んだ本を作りたい。