見出し画像

2021.10.15 大人気アニメの中心価値

10月13日、岸田内閣が発足して早々、衆議院が解散しました。
内閣発足から10日後の解散は、戦後最短の記録だそうです。

その衆議院では、今月末に選挙が予定されていますが、選挙で選ばれる政権は、どのように日本を立て直すべきなのでしょうか?

さて、話はがらりと変わりますが、
日本のアニメと海外のアニメの違いは何でしょうか?

海外のアニメは、ほとんど全部小さな子供向けに作られています。

それで、
「大人がアニメを見る」
という文化はありません。

ところが日本のアニメは、子供もそうですが、大人が見ても楽しめるように作られています。

そして、
「大人もアニメを見る」
という文化が世界に広がっていきました。
たとえば、
@アニメ「ワンパンマン」を楽しむ海外の大人たち

私も子供たちに付き合って、色々なアニメを見るようになりました。

観るものは、子供らしく『アンパンマン』や『ドラえもん』などがメインでした。

最近は、もっと年上向けのアニメにハマるようになっています。

たとえば、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』、『僕のヒーローアカデミア』等々。

これらのアニメは一見すると、
「子供には怖いだろう」
と思えます。

映画が日本史上最高のヒットになった『鬼滅の刃』は、人や鬼がどんどん死にます。

死に方も首が吹っ飛んだりして残酷に見えます。

しかし、よくよく見てみると、上に挙げた三つのアニメは、人としてとても大事なことを教えていることに気が付きます。

それは何でしょうか?

答えは、
「主人公とその仲間たちは、他人のために命を捨てる覚悟を持って生きている」
ということです。

三つの価値観

人には、それぞれ『中心的価値観』があります。

意識していないかもしれませんが、皆さんにも何かあるでしょう。

それは、仕事でしょうか?
出世でしょうか?
家族でしょうか?
健康でしょうか?

もっともメジャーな価値観は『お金』です。

「人はお金に弱い」

このことを知っている中国は、世界的に影響力を広げています。

しかし、『お金に勝る価値』もあります。

『命』です。

お金は、あの世に持っていけません。
使えるのは、命あってこそです。

だから、銀行員は、お金を
「命の次に大切な」
と表現します。

では、命は『最上の価値』なのでしょうか?
そうではありません。

実は、命に勝る価値があります。
それが『理想』です。

理想というのは、様々な形態があります。

たとえば宗教。

キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、仏教など。

たとえば、イスラム過激派の人たちは、“自爆テロ”をすることがあります。

しかも、良いことをしていると信じて。

“自爆テロ”の実行犯は、内面において『彼らなりの理想』が『命』より勝っています。

だから、自爆テロができるのでしょう。
もちろん、私は、その行為を肯定などしません。

たとえば、イデオロギー。

昔は、共産主義の理想に燃え、スパイになった人たちがたくさんいました。

近衛文麿の最側近だった尾崎秀実ほつみは、政権中枢の情報をソ連のスパイ・ゾルゲに流していました。

結局、彼は逮捕され死刑になっています。

尾崎は、『史上最悪の売国奴』ですが、彼の中では、『彼なりの理想』が“死”を克服していたのでしょう。

上の例を見ても分かるように、理想は命より上位にくることがあります。

ですが、宗教やイデオロギーは、
「それを信じている人にしか理解されない」
という問題があります。

ところが、世界中の誰もが納得し、無条件で尊敬できる『理想』というか『価値』があります。

それが、『他の人を助ける』こと。
さらに進んで、『他の人を助けるために、自分の命をかける』こと。

たとえば、アフガニスタンのために命を懸けた中村てつさんは、宗教やイデオロギーにかかわらず世界の人から尊敬されています。

『助ける形態』は違いますが、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』、『僕のヒーローアカデミア』の主人公と仲間たちは、ごくごく自然に命を懸けて他の人を救っています。

大人気アニメの中心的価値が、『命懸けで他の人を救う』である。

このことは、子供たちに良い影響を与えることでしょう。

結局、世界的災厄の根本原因は、『自己中心』なのですから。

それと正反対の価値をアニメから教わった子供たちは、きっと日本と世界をより良いものにしてくれるでしょう。

私たちの住む日本と世界は、メディアの影響力もあり常に悪く見えているように映っていますが、実はどんどん良い方向に向かっていることを今日は結びと致します。

最後までお読み頂きまして、有り難うございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?