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ふわっと とろけるコトバたち@詩集『こころのねっこ』

こんにちは。
今週は、とある詩集と出会いました。
それは読売新聞で55年以上続く『こどもの詩』に投稿された詩が集まった作品集『こころのねっこ』です。

小さなおともだちの日常の気付きから、中学生の果敢な想いまでがギュッと詰まった一冊です。
読めばあまりにも心がふわっととろけて、ギュッとなる作品たち。
ヨシタケシンスケさんの絵がこれまたピッタリなんです。
この出会いにありがとうを込めてご紹介します。



『こころのねっこ』55周年厳選集/ことばのしっぽ50周年厳選集もあります。


「きっとかわいいコトバがいっぱいなんだろうな」
そんな気持ちでこの詩集の1ページを捲りました。

キューン。
ふわふわ。
うんうん。
すごい。
ギューン。

読んでみるとこんなふうに私のココロは大忙し。
ああかわいい。
なんて真っ直ぐなんだろう。
自分が大人になってしまったことを実感しながら、あたたかな感動が止まりません。

明日や、来週といった概念がまだあまりない頃。
眼の前にあること、今感じたことがあふれてコトバになっているんですね。


2つだけお名前は無しで、引用させていただきます。

にちようび

ママ
きょうはたのしかったね
えーと
なにしたんだっけ

『こころのねっこ』中央公論社p.36より

ゆきのひ

ゆきがいっぱいふって
うれしかったね
でも おひさまが
さあ かえるよって
ゆきをつれていった

『こころのねっこ』中央公論社p.176より

話し言葉が多いためか『ね』がたくさん出てきます。
詩と聞くと私達は難しく捉えてしまいますが、情景が浮かぶこれこそが詩なんだなと感じました。

詩の1ページに1作品が載せられているのがまた素晴らしい。
余白に世界観が広がって、その作品の世界にゆったり浸ることができます。
下に小さく添えられた選評からもその背景を知ることができました。
〇〇さんと作者の名前がありリスペクトあふれる空間になっていました。

この本を通して、子どもたちのまっすぐなココロに触れることができました。投稿されたみなさん、評を書かれた平田俊子さんありがとうございました。

機会がありましたら、皆様もぜひご覧ください。


 お読みいただきありがとうございました。


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