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『七十二候』温風至‥あつかぜいたる

『温風至‥あつかぜいたる』
          7月7日から11日頃 


二十四節気では小暑となり
温かい夏の風、南風が吹く頃となりました。

小暑とあるように
本来なら次に迎える大暑に向け段々暑くなりますよ‥。
と、いう夏本番への準備期間だと思っていたのですが、今年はそこを飛び抜けて横入りのような、飛び級のような‥?笑
そんな印象も否めもせんが‥。

それでもわたしの頬に当たる風は
真夏の熱風とは違い
まだ少し穏やかで優しい温風のように感じます。 



梅雨明けの青空の下で吹く風を
白南風(しろはえ)

梅雨の間の雨雲に覆われた空の下吹く風を
黒南風(くろはえ)と呼びます。


風にも色の名前が付いているものが
多くありますよね。

他にも、初夏の青葉を
吹き渡る風を「緑風」


初夏の青葉を吹き渡る
やや強い風を「青嵐」


夏の終わりに東から吹く風で
暴風雨の前兆として漁師がつけた
「盆東風」など

夏の風だけでも
呼び名がいろいろありまよね。

日本は風の国と呼ばれるように
季節風帯に位置しているため
四季を通して様々な風が吹きます。

そんなひとつひとつに
遠い昔、漁師さんや農家の方々が名前を付けたとのこと。

外で働く人々にはより身近に風は存在し
その中から産み出された呼び名の数々に
わたしは大きな愛を感じるのです。





さて7月7日といえば七夕ですね。
天の川に隔てられた織姫と彦星が
一年に一度逢える‥。

なんて素敵で
ロマンティックな日なのでしょう。

今年は梅雨明けしていることもあり
本州の日本海側が晴れて星空や天の川を見ることができるようですね。

毎年この日の天気に気を揉み
やきもきしながら予報を見ては

雨だと心底がっかりして
晴れだと心から良かったねと
嬉しくなって‥。




七夕の一説には
夫婦になってからの二人が遊びに夢中になり
ろくに働かなくなってしまったことで
引き離され
きちんと働くことを条件に年に一度
七月七日に会うことが許されるようになった‥というお話があります。

 

もしも、あなたなら‥
年に一度しか逢えない相手を
変わらず想い続けること‥できますか。



 


七夕のこの時期
奈良、平安時代の貴族たちは
紙がとても貴重な時代だったため
里芋の葉に溜まった雫を集め墨を摺り
梶の葉に歌を書いていたそうです。

里芋の葉は天の川の雫を受ける傘
そしてその雫は月からこぼれ落ちた神様の水
「天水」‥。
素敵な響きにうっとりしてしまうのです。





朝露の儚いその雫で
わたしは何を願うのでしょう。


あなたなら
どんな願い事を書くのでしょう。





最後に今回はこの短歌を‥。


この味がいいねと君が言ったから七月六日は
サラダ記念日

俵万智


7月7日七夕の和歌や短歌は
数多くある中で
わたしはあえて俵万智さんのこの短歌が
好きだったりします。


なんでもない日だって記念日になる。



七夕であってもなくても関係なく
どんな日だって自分の
気持ちひとつでハッピーに‥。。



                 photoAC




七十二候の記事に使用している写真は
すべて写真ACによるものです。



お知らせ🍀

本日7月7日20時からの
メンバシップの勉強会に参加してきました。

とても勉強になりました。

審査の方は数日前に通ったのですか
これから内容の方をしっかりと
固めていきたいと思っています。

詳しいことは
またお知らせしますね。












               

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