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『七十二候』天地始粛‥てんちはじめてさむし


「天地始粛‥てんちはじめてさむし」
         8月28日から9月1日ごろ

二十四節季、処暑の次候にあたり
暑さが鎮まるこの時期。

夏と秋を行ったり来たり‥。
この時期を表す
『行き合いの空=ゆきあいのそら』という言葉がわたしはとても好きです。



暦上は秋となっていてもまだ気温は高く
見上げた空に夏の雲と秋の雲が
混在しているかのようにぷかぷか浮かび‥。



そんな隣り合うふたつの季節が出逢う‥
『行き合いの空』。



去年の夏の終わり
こんな詩を書きました。




ひとつの季節の後ろ姿は
何度経験してもさみしさを含み
センチメンタルさを感じるのです。


季節が移り行くことに関して
前回の記事にも書いたのですが
どうやらこの季節の変わり目には特に感慨深くなってしまうようです。




日々、季節の変化に意識を向け
過ごしていると少しずつ少しずつ‥
目には見えない中にも天地が動いている‥
そう感じることがあります。


なにげなく過ごしていた時には
気づけなかった季節の足跡に
いつも耳を傾け‥。


七十二候が教えてくれるそんな時間に
感謝しています。




わたしは性格上、穏やかに過ごすというよりも
忙しい毎日の方が『生きている』気がして
自分から好んでそちらの道を選んで
生きてきました。


やりたいことがあれば
睡眠時間を削っても夢中になってしまう。 



そんなわたしは周りの人から見たら
生き急いでるように
見えるかもしれません。



そしてふと気付くと
自分が限界を越えていたりして‥。


先日の朝、目覚まし時計より早く目が覚め
もう少しだけ‥と寝返りを打った瞬間
ひどいめまいに襲われ‥


目を閉じていても
天井がグルグルグルグル。


めまいが起こるのは初めてのことではなかったのですぐ治るだろうと鷹をくくり
仕事に行かなきゃと
起き上がろうとしたのですが



酷い吐き気と立っていられないほどの
平衡感覚の無さに
仕事はお休みすることに‥。


時に心身からのSOSのように
少しお休みしなさいと
この身を持って知らされるような‥
そんな感覚になることがあります。


めまいの原因はわかりませんが
気付かないうちにどこか
無理をしていたのかもしれません。


歳を重ね自分のことが以前よりずっと
わかってきたつもりでしたが
本当の意味で理解するって‥難しいですね‥。


それでもこの先もずっと
付き合っていかなければならない
この心と身体。


できるなら心身ともに元気に
楽しく過ごしていけるよう
これからも模索しながら生きていくのでしょう。




最近新しくなった図書館で
文章を書く時間が増えました。


こうして記事を書きながら
窓の外を眺め
雲の流れを追いかけ‥。


さわさわそよぐ緑の葉も
ゆらゆらゆらゆら草花も。

静かな静かな空間で
目に入るものが癒しであり
安らぎであり‥。



                るんphoto



和の色について触れた本
『日本の美しい色と言葉』を
読みながら‥。

 

処暑の色としてここでは



白い花を咲かせる
蕎麦の花色





夏の日差しに照らされ
色褪せたような秋草色


                 るんphoto





夏の頃よりも
深く暗く見える山肌色





秋に見られる鱗雲色
竜巻雲ともいう

                 るんphoto




などの色が
挙げられています。





あなたなら‥夏と秋の真ん中‥
今この季節‥からどんな色を
イメージしますか。




去年の七十二候より




今回の七十二候に使用している写真は
photoA+るんphotoを使用しています。


















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