桜井美奈

作家。新潟県在住  電撃小説大賞でデビュー  著書「きじかくしの庭」「塀の中の美容室」…

桜井美奈

作家。新潟県在住  電撃小説大賞でデビュー  著書「きじかくしの庭」「塀の中の美容室」「殺した夫が帰ってきました」「相続人はいっしょに暮らしてください」「私が先生を殺した」など お仕事のご依頼、ご相談など→ mash316jp☆yahoo.co.jp まで(☆→@)

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  • 桜井美奈の仕事歴

  • きじかくしの庭 番外編(短編)

    メディアワークス文庫から発売した「きじかくしの庭」「落第教師 和久井祥子の卒業試験」の番外編(短編)をこちらで公開いたします。

最近の記事

『私、死体と結婚します』が発売します

3月15日ころ、に角川春樹事務所から『私、死体と結婚します』(ハルキ文庫)が発売する予定です。 あらすじ(公式サイトより) 看護師の真野七海は、婚約者の高辻真悟と結婚するために東京の病院を辞め、彼が住む札幌に引っ越した。その三日後、急遽頼まれた夜勤を終えた七海は、そのまま真悟と共に役所に婚姻届を提出する予定だった。だが雪の積もる道を一人帰った七海を待っていたのは、ベッドの上で物言わぬ死体となっていた彼だった──。七海が下した驚きの決断とは? 今回も、4Pのあらすじ漫画を日

    • 2023年もお世話になりました

      今年はご挨拶をサクッと…と思いますが、いろいろと、お世話になった方々がいますので、難しいかな…。でも例年より、短くさせていただきます。 デビュー10周年。できれば2冊は出したい!と意気込みましたが、結果的に1冊でした。量が多ければいいわけではありませんが、量も出したいというのが本音。 書いてはいましたが、なかなか思うようには進まず、といった感じの1年です。 それでも! 5月に発売しました、「私が先生を殺した」はご好評頂き、何度か版を重ねてもらうことができました。本当にあり

      • 超緩い、乗り鉄の話

        鉄道に乗るのが好きです。 といっても、鉄オタを名乗れるほどの知識はないですが、2021年に『幻想列車 上野駅18番線』 を書くくらいですから、鉄道好きを名乗らせてもらってもいいかな、とは思います。 昔から鉄道に乗るのは、妙にワクワクしていました。 分厚い時刻表を見ながら、一日でどこまで行けるかと、勝手に旅行プランを考えた高校時代。今はアプリばかりになりましたが…。 リアルで乗った最長は、青春18きっぷで函館から新潟まで1日で帰ってきたときです。さすがに疲れましたけど、い

        • 書きたいもの、書けるもの、求められるもの

          デビュー作「きじかくしの庭」は学校が舞台で、最新作「私が先生を殺した」の舞台も学校。 学校を舞台にした作品は久しぶりですが、書きたくなかったわけではなく、実のところ、ずっと書きたいと(各社の編集者さんに)言っていました。 「きじかくしの庭」の作中にも書きましたが、高校生って大人でも子どもでもないとき、じゃないかと思っています。都合よく子どもになったり、もう子供じゃないから、と言ったり。 大人からしても、時と場合によって、振り分けている気がします。 個人的に、その揺れる感じが

        『私、死体と結婚します』が発売します

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        • 桜井美奈の仕事歴
          1本
        • きじかくしの庭 番外編(短編)
          4本

        記事

          『私が先生を殺した』が発売しました!

          特設サイトを作っていただきました。 サイトを見ていただければ、私が語ることなど何もない気がしますが、せっかくなのでまあまあ語らせていただきます…。 私が受賞したころの電撃小説大賞は、受賞作個別の作品のサイトはなかったように思います。ですので、作家生活11年目にして初めてのことです! こちらのサイトには、 ・あらすじ漫画(4P) ・紹介動画 ・登場人物紹介 ・第一章丸ごと試し読み など と、盛りだくさん! 本当にありがとうございます。 『殺した夫が帰ってきました』と

          『私が先生を殺した』が発売しました!

          2022年もお世話になりました。

          今年も残すところあと数日。 全日本選手権(フィギュアスケート)が終わると、今年も終わるな…という気分になります。 さて、今年はこれまでにないことを経験させていただきました。 1月の紀伊國屋書店新潟店様へ訪問させていただき、7月には紀伊国屋書店梅田店様にもお邪魔し、さらに10月には新潟店様で、綾崎隼さんとトーク&サイン会まで…。 「殺した夫が帰ってきました」は、2021年4月に発売した本ですが、ありがたいことに本当に長くお店に置いていただきました。現在も多くのお店に置いていた

          2022年もお世話になりました。

          電撃大賞受賞作、「きじかくしの庭」が重版しました!

          すでにTwitterに書いたことですが……きじかくしの庭が重版しました。この件につきまして、皆様にご報告とお詫びがございます。 きじかくしの庭は2013年2月に発売した私のデビュー作です。そして電撃大賞の大賞受賞作でもあります。 大変おめでたい作品ですが、実は本をいただいてから、私がした修正作業が反映されていないことに気づきました。 端的に言えば、編集者のミスです。間違った状態のまま、本になりました。 2月の平日の日中の自宅で、一人で泣いていた記憶があります。「初版での修正

          電撃大賞受賞作、「きじかくしの庭」が重版しました!

          新刊「相続人はいっしょに暮らしてください」が10/13に発売されます!

          お久しぶりです。Twitterでは毎日のようにどうでも良いことをつぶやいていますが、noteはすっかり放置しておりました…。すみません。 さて! 10月13日に、祥伝社文庫から「相続人はいっしょに暮らしてください」が発売されます! こちら、出版社の公式サイトになります。 タイトルからわかるように、今回は相続のお話なんです。無茶ぶりの遺言に振り回されつつ、過去との決着をつける人たち。ざっくりしすぎですが、そんな感じで書きました。わかりやすいあらすじは、出版社のサイトか画像

          新刊「相続人はいっしょに暮らしてください」が10/13に発売されます!

          2021年、ありがとうございました!

          note更新していなかったと思って確認したら、4月21日以来です。 スミマセン、何のためにやっているのかと思うレベルですが、今年は3月、4月に新作を出すことができましたが、それ以降は勤務は多いけど新作の発売はなかったわけで……スケートの話なら、全日本選手権も終わった直後ですので、書けると思いますが、いかがいたしましょうか? え、いらない? デスヨネー……。 とはいえ、今年ほどびっくりな年もなかったわけで、皆さまにお礼を申し上げたいと思います。 まず、3月に漫画「塀の中

          2021年、ありがとうございました!

          殺した夫が帰ってきました

          実際にあったらヤバいですよね。ヤバいっていうか、ホラーです。 ただ、ホラー以前に殺すなよ、というツッコミもあると思いますが…。 ハイ、小説のタイトルです。 2021年4月6日に発売した「殺した夫が帰ってきました」(小学館文庫)。めでたく重版が決まりました! ありがとうございます! というお礼&ご報告と、何か裏話を…と思っているのですが、作品を書こうと思ったいきさつを暴露すると、ネタバレになるという、非常に説明が難しい作品(注・私にとっては)。 とはいえ差し支えない範囲

          殺した夫が帰ってきました

          桜井美奈の仕事歴

          2013年にデビューしてから、ありがたいことに小説の仕事を続けております。X(旧Twitter)をメインに利用していますが、書ききれなくなりましたので、こちらにまとめることにしました。 2012年 第19回電撃小説大賞 大賞受賞 https://dengekitaisho.jp/media-download/981/d3b789d64b7d9b27/ 2013年 2月『きじかくしの庭』(メディアワークス文庫)受賞&デビュー作 2013年 8月『落第教師 和久井祥子の卒

          桜井美奈の仕事歴

          「きじかくしの庭」「落第教師 和久井祥子の卒業試験」について

          デビュー作でもある「きじかくしの庭」とシリーズである「落第教師 和久井祥子の卒業試験」の番外編を、メディアワークス文庫のホームページで公開していましたが、公開終了となり未公開状態が長く続いていました。 版元の了承をいただきましたので、こちらで公開したいと思います。せっかくですので、知人に配布したハガキの文面も、当時のまま公開したいと思います(画像なので見づらいかもしれませんが)。 「きじかくしの庭」も「落第教師 和久井祥子の卒業試験」の紙本も、まだ取り扱っていただいている

          「きじかくしの庭」「落第教師 和久井祥子の卒業試験」について

          落第教師 和久井祥子の大学受験

           年が明け、初売りという言葉に財布の紐が緩んでいるのか、買い物袋を手にする人たちが、いつもより多くいるように感じる。  そんな光景を、暖かい店内からガラス越しに眺めていた和久井祥子は、財布の中にいくら入っているかを思い浮かべた。 「私もこっちにいるうちに、何か買おうかなぁ」  特に欲しいものはないが、他人が楽しんでいる様子を見ると、取り残された気分になる。冬休みが終わり、勤務が始まると、時間の余裕がなくなるのも焦る理由だ。 「僕はこの前、冬物を一通りそろえたから今回はパス」

          落第教師 和久井祥子の大学受験

          きじかくしの庭 「好き」の理由

          『あの』松下香織に恋人ができた、という噂は電光石火のごとく法学部……いや、キャンパス全体に広まった。だがその話は、広がりの速度こそ早かったものの、いつまでたっても噂の域を越えず、「まさか」「嘘だろ」「ありえない」という流れになり、最終的になぜか「間違い」で処理されていた。なぜなら、才色兼備の名をほしいままにしている彼女の相手が、良く言えばでしゃばらない、悪く言えば消極的、つまり目立たない学生だったからだ。  でも飯塚幸成は、それが噂ではないことを知っていた。その目立たないと称

          きじかくしの庭 「好き」の理由

          きじかくしの庭 それぞれの未来

          きじかくしの庭 それぞれの未来

          じっくり聞いタロウの裏話みたいなこと

          1月28日に放送されました、じっくり聞いタロウ。何でネット配信も終わった今ごろ裏話書いているんだよ、という感じですが、原稿と仕事に追われていただけです。放送を見られるのが恥ずかしかったとか、忘れていたとか、そんなことはありませんので!? 裏話といっても、たいしたことは言えないのですが(そもそも知らない)、せっかくなのでどんな経緯があってテレビに出ることになったのかとか、収録当日の様子とか、少し書き留めておきたいと思います。 オファーは突然!コロナのせいで、いつもと違う秋だ

          じっくり聞いタロウの裏話みたいなこと